『管制塔』の三木孝浩監督「誰もが10代の頃に抱く気持ちを描きました」

映画『管制塔』はGalileo Galileiの同名曲がモチーフ
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人気バンド、Galileo Galileiの同名曲をモチーフにした映画『管制塔』。本作が公開初日を迎え、出演の山崎賢人と橋本愛、三木孝浩監督が舞台挨拶に登壇、北海道稚内で行われた撮影裏話などを披露した。

稚内で生まれ育った中学生・藤田駈(山崎賢人)は、どこにも自分の居場所を見つけられずにいた。ある日、「ムーミン」に出てくるミィのような滝本瑞穂(橋本愛)が転校してくる。家庭の事情で転校を繰り返していた瑞穂も、自分の居場所を見つけられないでいた。惹かれあう駈と瑞穂。そんな中、駈は家の倉庫で古いギターを見つけ、瑞穂と共にバンドを結成する。

Galileo Galileiの出身地である稚内で全編ロケを行った本作。厳しい寒さの中での撮影について山崎賢人は、「すごく寒くて口が固まってしまって、セリフをかんでしまった。体を冷やさないように衣装も着込んだりして大変でした」とコメントし、橋本愛は「寒さに慣れ過ぎて、自分の地元に帰ってからの学校での体育の授業では、半袖・短パンで受けました」と撮影で鍛えられた様子を話した。

今回メガホンを取った監督は『ソラニン』(10)の三木孝浩。映画のモチーフになったGalileo Galileiの同名曲について、「10代のバンドと聞いて、若さあふれるフレッシュな曲を演奏するんだろうと思っていましたが、実際に彼らのライブに行ってみたら想像をはるかに超える、若さに甘えていない感じにインパクトを受けました。中でも『管制塔』は、彼らが最初に作った曲。その曲を彼らがどんなふうに作ったんだろうという思いから物語を作ってみたくなりました」と、曲から受けた印象を熱く語った。

橋本は、昨年公開された『告白』での演技で注目された期待の若手女優。今回演じた瑞穂(ミィ)役について、「役柄に近づいていくことが難しかった」と話したが、監督は「橋本さんは会った時からミィだった。最初から橋本さんに決めていました」と愛情たっぷりのコメント。橋本は「ほめ過ぎです」と恐縮しながらもキュートな笑顔を見せた。一方の山崎は、劇中でギターに初挑戦。「素人の僕には難しかったです。撮影では何度も失敗してしまいましたが、監督の笑顔に救われました」と監督の優しさに感謝していた。

最後に監督は「何不自由ない生活をしてるはずなのに、誰にも理解されていないんじゃないかというような、誰もが10代の頃に抱く気持ちを描きました。Galileo Galileiのファンにも、そうでない人にも、この映画を見てほしいですね」と映画をアピールした。『管制塔』は4月9日より新宿バルト9、梅田ブルクにて二週間限定公開。要注目の若手キャストの演技はもちろん、三木監督ならではの透明感あふれる映像を劇場で堪能してほしい。【取材・文/鈴木菜保美】

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