カラーで復活!「総天然色ウルトラQ」完成に当時のキャストが集合

完成記者会見に登場した、左から、飯島敏宏監督、桜井浩子、佐原健二、西條康彦
  • 完成記者会見に登場した、左から、飯島敏宏監督、桜井浩子、佐原健二、西條康彦

特撮テレビ映画の金字塔「ウルトラQ」がハリウッドの最新デジタル技術によって「総天然色ウルトラQ」として生まれ変わった。4月14日、都内で完成披露記者会見が行われ、オリジナル版に出演した佐原健二、西條康彦、桜井浩子が飯島敏宏監督と共に、当時の撮影の苦労話や思い出などを振り返った。

1966年1月から7月まで放送された「ウルトラQ」は、星川航空パイロットの万城目淳(佐原健二)、助手の戸川一平(西條康彦)、報道カメラマンの江戸川由利子(桜井浩子)が遭遇する不可解な事件を描いたSF作品。毎回、クオリティの高い怪獣が登場し、当時の子供たちに絶大な人気を誇り、怪獣ブームの火付け役となった。

今回、発売となるHDリマスター版は、「放送当時、カラーフィルムがあったらどんな作品になるか」をコンセプトに、ハリウッドと日本の技術を融合。当時の資料やイメージ、素材などを参考に着色するというカラーライズを全編に施した。

主人公を演じた佐原は、『空の大怪獣ラドン』(56)、『地球防衛軍』(57)など数多くの特撮映画で活躍した二枚目俳優。佐原は「撮影でナメゴンを追い込むシーンでは、実際に崖っぷちで撮影して怖かったですね。当時、3人の動きがフランス映画的とほめられたのが嬉しかった」と当時の思い出を振り返った。

コミカルな演技で作品を盛り上げていた西條康彦は、「街を歩いていると、いつの間にか子供たちが僕の後ろにカルガモのように連なって後をついてきていました」と当時の人気ぶりを振り返り、「この作品は見ていないと次の日、学校で話に入っていけないほど子供たちに愛されていた。当時は35mmで撮影して、映画なみのセットを組んでいたし、お金もかけていた。走っている車やレトロな昭和の風景も楽しいと思います」と作品の魅力を語った。

女性報道カメラマンを演じていた桜井浩子は、「私の演じた江戸川由利子ちゃんが可愛いので、もう一回カラーで由利ちゃんをご覧になってほしいです(笑)。当時の私は東宝の新人女優で特撮もやったことがなかった。とにかく健ちゃん(佐原)とやっちゃん(西條)と監督についていけば、どうにかなるだろうと思った。あれから45年が経ちました。どうにかしてくれて、ありがとうございました」と同席した男性たちに感謝の気持ちを伝えた。

当時、監督を務めていた飯島監督は、「『ウルトラQ』は、天下の円谷に、当時まだ若造だった私が参加させてもらった。非常に緊張して仕事をしていました。興奮と恐ろしさを抱きながら仕事をしていました」と製作に当たっていた当時の思いを明かした。

また、桜井が撮影当時の衣装の色を覚えていたため、今回のカラー化にも尽力したという。「衣装というか、自前で用意していたんです。その色を覚えていただけです。懐かしいというか、カラーになった方が由利ちゃんが綺麗なので嬉しいですね」と微笑んだ。

会場には、カネゴンとゴメスが登場。カラーライズを担当した品田冬樹によると、「地底から登場するゴメスは、土にマッチングする配色と角の色味にこだわった」とか。そのほかにもピグモンの原型になったガラモンやペギラなどの怪獣が鮮やかな色でよみがえる。完全受注生産のブルーレイ・プレミアBOXには、メイキング映像などの特典映像のほか、ナメゴンのソフトビニール人形が付いてくるという、ファンにはたまらない特典だ。また本作は6月27日(月)よりWOWOWにて全28話一挙放映が予定されている。

最後に飯島監督は、「カラーになることで別の魅力が生まれると思う。一人でも多くの人に見てもらえるチャンスが増えるのは嬉しいです」と話した。おなじみのロゴが登場するオープニングや、石坂浩二によるナレーションなど、見どころ満載で新たに生まれ変わった「ウルトラQ」。放送当時、子供だった大人はもちろん、現在の特撮番組にはない独自の迫力ある怪獣たちの動きは現役の子供たちをも夢中にさせるだろう。【取材・文/鈴木菜保美】

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