草刈民代が周防正行監督に感謝「最後の仕事を良い形で撮ってもらえた」

15年ぶりのタッグ作の初日舞台挨拶をした周防正行監督と草刈民代
  • 15年ぶりのタッグ作の初日舞台挨拶をした周防正行監督と草刈民代

『それでもボクはやってない』(07)の周防正行監督が、妻であるバレリーナ・草刈民代のラストダンスを撮り上げた『ダンシング・チャップリン』の初日舞台挨拶が、4月16日に銀座テアトルシネマで開催。周防監督と草刈がそろって登壇し、「ブラボー!」という会場の声援を受けながら、映画の撮影裏話や作品に対する思いを語った。

上映中に余震が起こった本日、周防監督は「揺れがある中、最後まで見てくださってありがとうございました。日々、気を付けながら、前向きに生活していってください」と感謝の思いを込めて挨拶をした。

『Shall we ダンス?』(96)以来、15年ぶりのタッグ作となった『ダンシング・チャップリン』。フランスの振付家ローラン・プティが、チャップリンの名作をモチーフに作り上げた同名バレエを、初演からチャップリンを踊り続けてきたルイジ・ボニーノと、草刈を迎えて周防監督が映画化したものだ。草刈は、チャップリン役など1人全7役をこなし、周防監督はその舞台を、メイキング的な第1幕と、バレエを撮り上げた第2幕に分けた2部構成の映画に仕立て上げた。映画化に当たって周防監督は「バレエを見ない人も楽しめるバレエ映画にしたい」と思ったそうだ。

草刈は夫をねぎらう言葉を笑顔で語った。「最後の仕事を良い形で撮っていただけた。次の仕事も決まっていたなか、集中できて、最後もすっきりした気持ちで終われました。できあがりを見ると、最後のダンスとしてしかこれは踊れなかったなと思いました。時間が経つごとに、ありがたいなと思うようになっています」。

一番大変だった点を聞くと、周防監督は「カメラマンですね」と語った。「ダンサーは本番に合わせて体を作るのが本業なので、ほぼぶっつけ本番での撮影でした。一回一回の緊張感は劇映画とは違っていました。でも、実は映画もそうで、現場の人間はいつもライブを撮影してるって感覚があります。そのやり方が違うだけだなと」。

折しも今日4月16日は、チャップリンの誕生日である。そこで、山高帽とちょび髭をつけた観客をバックにフォトセッション。最後に草刈が「踊りを見せるのはこれで最後ですが、楽しんでいただけると嬉しいです」と笑顔で語ったのも印象的だった。

ボニーノや草刈たちダンサーたちの情熱や、哀愁と笑いに満ちたチャップリンの世界、そして何よりもバレエの美しさや魅力がふんだんに詰まった映画『ダンシング・チャップリン』。バレエ公演と映画を贅沢にダブルで堪能してほしい。【取材・文/山崎伸子】

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