今こそ見るべき!原発問題を扱った特集上映「25年目のチェルノブイリ」開催

『田神有楽』(02)では、核廃棄物処理施設とその近隣に暮らす一家の姿が描かれる
  • 『田神有楽』(02)では、核廃棄物処理施設とその近隣に暮らす一家の姿が描かれる

1986年4月26日にソビエト連邦(現ウクライナ)で起こったチェルノブイリ原子力発電所事故。発生より四半世紀が経った現在でも、原発から半径30km圏内での居住が禁止され、北東約350kmの範囲内では農業・畜産業が全面的に禁止されるなど、今もなお、その爪痕は深く残っている。この惨事を忘れないよう、国内外の原発を題材にした映像作品を一挙に上映するポレポレ東中野の恒例イベントが、今年は“特集上映 25年目のチェルノブイリ”と題して4月23日(土)から5月6日(金)まで開催されることになった。

ちなみに今年は、事故から25年目という節目に当たるため、特集上映と共に目黒区美術館で「原爆を視る」という展覧会も企画され、大々的にイベントを開催する準備が進められていた。そんな矢先、3月11日に東日本大震災が発生。それに伴い福島第一原子力発電所の事故も発生し、奇しくもチェルノブイリ以来、二例目となるレベル7の大惨事が起こってしまったのだ。

これを受けて、美術館を運営する目黒区芸術文化財団は「イメージ的にこの度の大惨事と重なる部分がある」と「原爆を視る」展の中止を発表。劇場サイドも特集上映を実行するか、中止するべきか、オーナー、支配人、スタッフが一堂に会して議論を重ねたという。その結果「このような状況だからこそ、原発問題に関心の高い方だけでなく、あまり関心のなかった方々にも映画という側面から原発・核について知っていただくべきべきなのではないか」という結論に達し、開催に踏み切ったのだという。

上映作品には、チェルノブイリ原発事故によって汚染された村落に暮らす人々の姿を描いたドキュメンタリー『ナージャの村』(97)や『アレクセイと泉』(02)、原子力研究所で働く3人の男女を描いたドラマ『一年の九日』(61)、日本全国の核廃棄物の貯蔵施設が建設される青森県六ヶ所村に暮らす一家を映した『田神有楽』(02)など、バラエティに富んだ全17作品がそろう。期間中はトークショーやティーチインイベントなども行われる(詳細などはポレポレ東中野の公式サイトまで)。本イベントの売り上げの一部は被災された方々に寄付されることになっているので、義援金に協力しつつ、これらの作品を見て原発問題に関する知識を深めてみてはいかがだろうか。【六壁露伴/Movie Walker】

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