『パイレーツ4』に新たな魅力を注ぎ込む新進女優アストリッド・ベルジェ=フリスベに聞く

人魚シレーナを演じるアストリッド・ベルジェ=フリスベ
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全世界待望の最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』の公開まで1ヶ月を切った。そんな本作で重要な役どころとなっている人魚シレーナ役を演じたバルセロナ生まれの新進女優、アストリッド・ベルジェ=フリスベに話を聞くことができた。

――今回の来日プロモーションが中止になり、日本のファンは大変残念に思っています。楽しみにしていたファンにメッセージをお願いします

「今回、このような悲劇が日本で起きてしまったことで、私自身、大変悲しく思っています。また、プロモーションがキャンセルになったことでとても悲しい気持ちでいます。ただ、日本の皆さん、私たちも支えているということを覚えておいてくださいね」

――あなたが演じている人魚シレーナの魅力を教えてください

「童話に出てくる人魚というより、『オデュッセイア』(ホメロスの叙事詩)の人魚に近く、神秘的で危険なところが魅力の一つよ。船乗りを怖がらせる危険な存在だけど、その危険なところこそが魅力でもあるの。今回演じたシレーナは、他の人魚と違いとても純粋。フィリップと出会って目と目が合った瞬間、人間と人魚という種を超えて、それを忘れるほどにお互い通じ合うものを感じ取るの」

――水槽での撮影について、苦労した点や気をつけた点はありますか?

「水から出た途端にセリフを話さなければいけないところは苦労したわ。後は長い時では10時間から12時間も水に入ったままの撮影が続いたこと。耳が痛くなって大変だったわ」

――人魚ということで水泳のトレーニングなどもしたのですか?

「もともと泳ぐことはできたんだけど久しぶりだったので、まずそれに慣れるためのトレーニング。後は水のシーンでの演技が苦しく見えないように、呼吸のトレーニングを受けたわ」

――人間と人魚という結ばれてはいけない恋を演じるにあたり演技で気をつけた点は?

「特に気をつけることはなかったけど、もともと種が違うふたりだから、通常ではありえない組み合わせよね。そのふたりを結びつけたのは信頼と、相手を知りたいという好奇心、そして何かお互いに分かち合いたいという強い気持ち。だから、お互いを恐れる気持ちが段々薄れていったのだと思うわ」

――人魚を演じるにあたり過去のディズニー作品で参考にしたものはありますか?

「もう一つしかないでしょ(=『リトル・マーメイド』のこと)。でもそれはおとぎ話だからシレーナとは全く違う人魚なの。どちらかと言うと『オデュッセイア』の方に近いわ」

――役が決まるまでにどのようなオーディションのプロセスがあったのですか?

「パリ、LA、ロンドンの3ヶ所で毎回カメラテストがあったわ。まずはパリでオーディションがあって、その二日後にLAでロブ・マーシャル監督、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが立ち会ってテストが行われたの。最後にロンドンで1シーンを演じたんだけど、そのロンドンの直前に決まったという連絡が来たのよ」

――出演が決まった時の周囲の反応を教えてください

「出演が決まった時、7歳になる妹から電話があったの。妹がとにかくエキサイトしていて質問攻めにあったわ!『映画の中では歌うの?水の中で撮影するの?泳ぐの?』って。シレーナを演じていくうえで人魚の役作りを妹がサポートしてくれたように思うわ」

――今まで出演してきた作品に比べ、あまりにスケールの大きな撮影現場だったと思いますが、驚いたこと、楽しめたこと、苦労したことを教えてください

「まず周りの役者さんたちの役作りのうまさ、またその役作りにかける情熱、そしてみんながシナリオを深く読み込んでいることにすごく驚いたの。後は今まで経験したことのない衣装やメイクのスケールの大きさや、特殊効果のスタッフの方々と仕事をする機会があったことはとても良い経験になったわ」

――ロブ・マーシャル監督との仕事はいかがでしたか?どんなアドバイスがありましたか?

「ハリウッドのすごく巨大な映画チームの中で仕事をしたんだけど、監督はまるで周りに誰もいないかのように集中させてくれて、でも同時に周りの人たちに気を使いながら撮影を進めていたわ。彼はとても人間的に接してくれたので、自分としてはすごく仕事がしやすかったの。あれだけたくさんの人がいる中で、監督は驕れることなく、人を気遣いながら現場を仕切っているところが素晴らしいと思ったわ」

アストリッドは1986年5月26日生まれの24歳、バルセロナ生まれだ。もともとは整骨医を目指していたが、演技の道へ転向し、演劇学校クール・シモンなどで演技を学び、2007年にフランスのテレビシリーズ“Sur le fil”で女優デビューを果たした。映画デビュー作は、マルグリット・デュラスの小説「太平洋の防波堤」を映画化した『Un barrage contre le Pacifique』(08、日本未公開)で、主演のイザベル・ユペールの娘スザンヌを演じた。フランス語、スペイン語、カタルーニャ語を巧みに操る。今回が初めてのアメリカ映画出演となり、3ヶ月の特訓を経て役に挑んだ。そんな『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』は5月20日(金)全世界同時公開となる。彼女の活躍と共に、ジャック・スパロウの新たな大冒険を楽しみに待ちたい。【Movie Walker】

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