運命の作品でひと皮むけた井上真央の演技は圧巻

難役の挑戦に「悩みに悩んだ」という井上真央
  • 難役の挑戦に「悩みに悩んだ」という井上真央

直木賞作家・角田光代のベストセラー小説を映画化したサスペンス『八日目の蝉』(4月29日公開)。不倫、中絶、誘拐、逃亡など、衝撃的な展開に目が離せなくなる本作だが、そうしたドラマの中に観客をぐいぐい引き込んでいくのが主演の井上真央だ。これまでの明るく元気なイメージから一転、本作では複雑な過去を抱える大学生役で、圧巻の演技を見せている。

井上が演じるのは、父親の不倫相手・希和子(永作博美)に誘拐され、4歳まで育てられた経験を持つ恵理菜。実の両親ともうまく関係を築けず、心を閉ざしたまま生きてきた彼女が、希和子と同じように不倫相手の子供を身ごもったところから、激動のストーリーが始まっていく。ぶっきらぼうなヒロインの孤独と再生を追う中で、井上が見せる様々な表情が絶妙で、その度にはっとさせられてしまう。不倫相手とのラブシーンで放つ艶やかな色香や、過去と対峙していく姿ににじむ孤独やせつなさ、さらには衝撃のクライマックスで映し出されるエモーショナルな表情も、一度見たら忘れられないだろう。

完成会見で「この作品に運命を感じていた」と語っていた井上。その言葉通り、希和子役を演じる演技派女優・永作博美にもひけをとらない堂々の主役ぶりで、女優としてもひと皮むけた姿を見せてくれる。4月より好調なスタートをきった朝の連続テレビ小説「おひさま」でも主役を演じており、女優として着実にステップアップ中だ。まずは劇場で本作を見て、その好演技を心に刻んでもらいたい。【トライワークス】

キーワード

関連記事

このニュースで紹介された映画

[PR] おすすめ情報