おすぎが推薦!『四つのいのち』は「震災を経験した今だからこそ見るべき映画」

今回の震災を通し、本作を見て「人間は地球をいじめちゃ駄目」と感じたと話すおすぎ
  • 今回の震災を通し、本作を見て「人間は地球をいじめちゃ駄目」と感じたと話すおすぎ

映画評論家のおすぎが、数あるGW映画の中で「震災を経験した今だからこそ見るべき映画」として『四つのいのち』(公開中)を挙げている。

3月11日に起きた東日本大震災は甚大な被害をもたらし、日本人に様々な課題を突きつけている。人間と自然との共生をテーマにした本作の舞台は南イタリア・カラブリア地方。劇中では、人間、動物、植物、炭(鉱物)の“四つの生命”が連なっていく様子が、セリフを一切排して緩やかなに綴られていく。

人間だけが自然界の中で特別なわけではなく、4つの要素は全て同列であるという思いを込めたフランマルティーノ監督は、「今、もう一度人間以外のものとのつながりを見つけたいと多くの人が考えていると思います。自分たちは切り離されていて、孤独で、全ての中心だという考え方がいかに不幸であるかと感じているのではないでしょうか。そういうことを考えるきっかけにこの作品がなればと思います」と語っている。

映画評論家のおすぎは本作を見て、「穏やかな空気があふれる不思議な映画に、心が落ち着きました。こんな時だからこそ、この映画を子供たちに見せたいの」と、震災の映像をテレビで見て、被災した人たちのことを思って疲弊した心に、安らぎを与える映画であると評した。

「最初は“何を言いたいの?”と考えた」と本音を明かすも、「今回の大震災を体験して、この映画を見て感じたのは、人間は地球をいじめちゃ駄目ってこと。自然の中で人間が生きる原点を見せてもらいました」(JUNON5月号より抜粋)と、この映画が訴えるメッセージをかみ締めている。

震災以降、多くの日本人の価値感が揺らぎ、これからどのような社会にしていくか、ひいてはこれからの地球のあり方について思索を巡らせるうえで、本作は一つの示唆を与える作品になるだろう。

『四つのいのち』は現在、シアター・イメージフォーラムでのみ公開中。以降、全国順次公開予定となっている。【Movie Walker】

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