『星守る犬』の川島海荷、東北ロケ地に感謝「この映画に出られて幸せ」

『星守る犬』で元気印の少女を好演した川島海荷
  • 『星守る犬』で元気印の少女を好演した川島海荷

村上たかしの同名コミックを映画化した西田敏行主演作『星守る犬』(6月11日公開)に出演し、爽やかな魅力を発揮した川島海荷。東京から福島、宮城、岩手、青森、北海道へと旅を続けるロードムービーの撮影で、彼女はいろんなものを吸収したようだ。そんな川島が本作で得たものや、東日本大震災で被災したロケ地についてあふれる思いを語った。

『星守る犬』の主人公は、リストラや熟年離婚という憂き目にあったおとうさん(西田敏行)で、一台のワゴン車で秋田犬のハッピーと旅をし、いろんな出会いを果たしていく。川島が演じるのは、市役所福祉課の奥津京介(玉山鉄二)と出会い、おとうさんたちの足取りを追う道中を共にする少女・川村有希役だ。脚本の前に、原作コミックを読んだという川島。「おとうさんとハッピーが切なくて可哀想だと思ったけど、1人と1匹が幸せに生きている姿を見て絆を感じ、すごく感動しました」。

演じた有希は、原作にはない登場人物だが、「緊張を感じつつ、今までやったことのない、すごく明るくて喜怒哀楽の激しい少女だったので、監督から色々アドバイスをいただきました」と語った。

玉山鉄二とは、彼女が小学校6年生の時に出演したドラマ「誰よりもママを愛す」(06)以来の共演だったが、今回役者として彼からかなり刺激を受けたようだ。「役への切り替えがすごくて、全然違う顔になるんです。また、監督のところにいって、自分の考えてきたことをお話されていて。玉山さんがこんなに一生懸命やっているのに、私がこのままじゃ駄目だと思いました。だからすごく勉強させていただき、ちょっと不安なことがあったら、玉山さんを見習って、監督に自分から聞きに行くようにしました」。また、1カットだけ共演シーンがあった西田敏行については、「西田さんを見ていると自分まで癒されちゃう。人柄がすごく良くて、温かくなりました」と笑顔で語った。

本作のロケでは、観光も名物料理も堪能したという彼女。「福島県いわき市でお刺身定食を頼んだら、お刺身の量が男の人でも食べきれないくらいの量だったのでびっくりしました。お魚は新鮮で本当においしかったです。また、北海道では皆さんでジンギスカンを食べたそうですが、そこには参加できなくて残念でした(笑)」。

東日本大震災で、東北のロケ地が被災したことについては、随分と心を痛めたようだ。「撮影で行ったあの場所が津波に流されたと思うと悲しくて切ない気持ちでいっぱいです。でも、町の記録が残っている映画だからこそ、地元の方にも愛してもらえると良いなあと。この作品でたくさん綺麗な景色を見てもらって、観光地としてまた多くの人に東北へ行ってもらいたいです。市の方にも協力してもらったので、恩返しできればと。地元の方の心情はわからないのですが、この映画があって良かったと私自身は思うし、この作品に出られて本当に幸せでした」。

本作には、今の世知辛い世相が映し出され、おとうさんとハッピーの旅も物悲しい末路をたどることになるが、映画を見終わった後、心に残るのはヒマワリ畑の中に身を置いた彼らの幸せな表情である。そして、彼らの旅をなぞり、前向きに人生を生きようとする有希は、まさに本作のテーマである希望の象徴だ。改めて“映画の力”を心の底から実感できた気がした。【取材・文/山崎伸子】

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