アンジェリーナ・ジョリー、サラエボ映画祭で受賞し感極まる

アンジーの初監督作品にしてボスニア紛争の難民問題に人々の関心を向けた功績に対して賞が贈られた
  • アンジーの初監督作品にしてボスニア紛争の難民問題に人々の関心を向けた功績に対して賞が贈られた

アンジェリーナ・ジョリーが7月30日に開催されたサラエボ映画祭で“サラエボのハート”賞を受賞し、壇上で感極まり、瞳を潤ませた。

パートナーのブラッド・ピットと共に同映画祭に出席したアンジーは、スタンディングオベーションに迎えられてステージに上がり、「もうやめてください。泣いてしまいます」と震える声で言ったとBBCニュースが伝えている。「ここに来る車の中で、『泣いてしまいそうで怖いわ』とブラッドに言ってたんです。私はこの場にいられることをとても光栄に思っています。戦火の中で始まり、毎年成長を続けているこの映画祭とこの国の芸術家たちのような素晴らしい例は他にありません」とスピーチで語ったアンジーは、昨年ボスニア・ヘルツェゴビナで初監督作『In The Land Of Blood And Honey』(全米12月23日公開予定)を撮影した時の現地の人々の温かさと手厚いもてなしにも感謝した。

今回の賞は、アンジーが初監督作でボスニア紛争の難民問題に人々の関心を向けた功績に対し贈られたものであり、「映画界における彼女の影響力だけでなく、我々が住むリアルな世界に存在する複雑な問題に積極的に関わろうとする、そのたゆみなき姿勢を称えるものです」と映画祭のディレクターは語ったと英PA通信は伝えている。

サラエボ映画祭は、ボスニア紛争中の1995年に地下のシェルターを会場として始まり、出席者はクエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(94)を見ながら、銃音を聞く度にそれが映画の中の音なのか、外で行われている銃撃戦の音なのか、よくわからなかったという。

『The Land Of Blood And Honey』は内容に問題があるとして、一度はボスニア・ヘルツェゴビナ政府から国内での撮影を禁止され、脚本を提出してようやく撮影の許可を得た作品。紆余曲折を経て完成させただけに、アンジーにとって受賞の喜びはひとしおだったに違いない。【UK在住/ブレイディみかこ】

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