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『フェア・ゲーム』原作者ヴァレリー・プレイム「政府が民主主義を保持することがいかに大事か」

原作者ヴァレリー・プレイム(右)と主演のナオミ・ワッツ
  • 原作者ヴァレリー・プレイム(右)と主演のナオミ・ワッツ

2001年暮れ頃から囁かれていたイラクの核開発疑惑を調査すべく、同地への潜入捜査の任に当たっていたヴァレリー・プライムは、イラクに核開発の事実などなかったことを突き止める。ところが、アメリカ政府はその調査結果を無視してイラクへの宣戦布告に踏み切ったばかりか、ヴァレリーの身元をジャーナリストにリーク。一瞬にして彼女の日常は崩壊し、夫や子供の命すら危険にさらされるほどに陥ってしまった。そういった事情から世界中の注目を集めたプレイム事件。その真相に「ボーン」シリーズのダグ・リーマン監督が鋭く迫った社会派サスペンスが現在公開中の『フェア・ゲーム』だ。本作はふたりのアカデミー賞俳優ナオミ・ワッツとショーン・ペンを主演に迎え、政治に翻弄される夫婦の苦悩に満ちた闘いをドラマティックに描き出している。本作はそんな彼女本人の手記を原作にしているため、全てが実話であり、国家を敵に回してまで真実を明らかにしようとする彼女の姿勢には頭が下がる。今回、ヴァレリー・プレイムのインタビューが届いたので、読んでもらいたい。

――回顧録を執筆した経緯を教えてください

「2006年にCIAを退職し、実際に何が起きたのかを理解してもらうために本を書くことにしました。ものすごく速い速度で色々なことが起きたので。実際に何が起きたかを語る自分の回顧録でした」

――映画化をOKしたのはなぜですか?

「正直言って、最初は気乗りしませんでした。映画は本より感情的、また視覚に訴える形で人々にストーリーを伝えることができます。映画が評価されることを望みますし、主人も私も映画がよくできていると思っています」

――身分が暴露されたときの心境を教えてください

「最悪です。腹が立ち、自分のネットワークや子供たちの身の安全をとても心配しました。また自分のキャリアはこれで終わったと思いました」

――まだCIAで働いているとしたら、何をしていると思いますか?

「海外にいて、核不拡散問題に関わっているでしょうね。闇市場やテロリストを調べ、できるならコンタクトを取ろうとするでしょう。自分の仕事が大好きでした。そのような任務を行うことに誇りを持っていました。ご存知の通り、今ではそのような仕事に携わることができません」

――以前の仕事が恋しいですか?

「ええ。自分の仕事が恋しいです。母国のために働くことを誇りにしていましたから。海外に住み、そこで仕事をするのが大好きでした。大衆の目にさらされることはあまり好きではありませんが、そうなってしまいました」

――映画を通じてどんなメッセージを伝えたいですか?

「政府が民主主義を保持することがいかに大事かということです。主人はNY Timesへの記事の投稿で民主主義を実行しました。日本人は原発問題で政府による情報の開示が不足していたことにショックを受けたと思いますが、この問題も同じなのです。市民は政府に民主主義を保持させる立場にあるのです」

プライム事件については、政府を巻き込んだ裁判にまで発展するが、生け贄という形でごく一部のものが罰せられたにすぎず、全てが明らかになったわけではないが、自らの信念を貫き政府と戦ったヴァレリー夫妻は称賛されるべきであろう。真実を求めて国と戦う、その意味でも本作は必見の価値がある。【Movie Walker】

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