あのチャップリンの変態性癖‎も暴露したアンダーグラウンド映画の巨匠って?

オカルト、ゲイ、バイク、バイオレンスなど、様々なエッセンスをぶち込んだ映像世界は一見の価値あり
  • オカルト、ゲイ、バイク、バイオレンスなど、様々なエッセンスをぶち込んだ映像世界は一見の価値あり

デビッド・リンチ、ガス・ヴァン・サント、マーティン・スコセッシなど、名だたる監督たちから惜しみないリスペクトを捧げられる伝説の映像作家ケネス・アンガーをご存知だろうか? 1950年代から1970年代を中心に実験映画の世界で活躍した彼は、もはやアンダーグラウンド映画を語るうえで欠かせない存在だ。そんなケネス・アンガーの作品集『マジック・ランタン・サイクル』が、DVD発売を記念し、12月3日より劇場公開されている。

呪術的と形容されることの多いアンガーの作品だが、確かにオカルト的なテーマやモチーフを扱ったものが多い一方で、ポップな映像や、思わずうっとりとしてしまうほど幻想的な作品もあったりと、実に多種多様。今回の特集上映も、おとぎ話のような『ラビッツ・ムーン』(50)や、神秘思想をダイレクトに描いた『快楽殿の創造』(53)、ミュージックビデオの原型とも言われる代表作『スコピオ・ライジング』(63)など、彼の多才さを改めて確認できるものとなっている。

一時は映画製作の現場から離れて生活を送っていたアンガーだが、2000年頃から製作を再開し、新作のショートフィルムを続々と完成させている。また、1959年のアンガーの著作で、チャップリンのロリコン疑惑を含む大物スターのスキャンダルなど、創世記から黄金期に起こったハリウッドの醜聞をまとめた“ハリウッド・ゴシップの原点”とも呼べる暴露本「ハリウッド・バビロン」も最近になって約22年ぶりに復刊されるなど、ここにきてアンガーへの注目度が高まってきた感もある。実験映画フリークはもちろん、アヴァンギャルド全般に興味のある方は是非今回の上映をチェックしてみてほしい。【トライワークス】

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