『逆転裁判』主演の成宮寛貴「子供たちには瞬間、瞬間を楽しむ力がある!」

『逆転裁判』で初の弁護士役に挑戦した成宮寛貴
  • 『逆転裁判』で初の弁護士役に挑戦した成宮寛貴

「異議あり!」という決めゼリフで知られる人気ゲームを、三池崇史監督が実写映画化した『逆転裁判』(2月11日公開)。CGやVFXを駆使して描かれる法廷バトルやゲームさながらのビジュアルで早くも話題となっている本作。そこで主演を務めた成宮寛貴を直撃! 熱血漢の主人公・成歩堂の役作りから作品の楽しみ方までを聞いた。

舞台は、3日間で判決を下す「序審裁判」のシステムが導入された近未来の20XX年。上司である先輩弁護士・綾里千尋(檀れい)が何者かに殺され、現場に居合わせた妹の真宵(桐谷美玲)が逮捕されたことから、彼女の無実を信じる新米弁護士の成歩堂龍一(成宮)が真宵の弁護を引き受けることに。さらに裁判でバトルを繰り広げるライバルで幼なじみの天才検事・御剣怜侍(斎藤工)までもが、別の殺人事件で逮捕され、彼の弁護も引き受けることに。

成宮寛貴は演じた成歩堂龍一を「彼はスーパーヒーローじゃないけど、あきらめない強い気持ちで、自分を変えたり、人を助けたり守ったりする。ジタバタしながらも一生懸命やることで、奇跡を起こしていく男なんです」と評する。そして「とりあえず飛び込んでから『気持ちで何とかなるっしょ!』ってところは似てるかも」とも。

とはいえ、原作ゲームを忠実に再現した世界観になじむのは容易なことではなかったと振り返る。「『ゲームのイメージから逃げない!』という前提があったので、(ポスターを指差し)このビジュアルなんですけど。コスプレにならないように、このビジュアルを受け止めて芝居をするのは難しくて、鏡に向かって『これは俺だ、俺だ、俺だ』って自分に言い聞かせていました。髪型もセットをするのが難しいので、ヘアメイクはいつもの倍ぐらい時間がかかっていましたね」。

そして特筆したいのが、法廷で繰り広げられる弁護側と検察側とのバトルの数々だ。証拠写真をホログラフに映し出すなど、大法廷の空間をいかんなく使ったスリリングな応酬を楽しむことができる。成宮も「日本のCG(VFX)の力はここまで来たのか、未来は明るい!」と嬉しくなったことを明かし、言葉を続ける。「『あの大法廷のシーンは、人生の重大な決断をたくさんしてきただろう重厚な建物があるから成立するし、そこにCGで作った映像が入ることによって、よりCGも生きてくる』と取材の時に三池監督が言ってるのを聞いて『なるほどな!』って」。

「なるほど」と口にした瞬間、「しまった!」という表情をした成宮は、「いつも『なるほどう』と言う度に微妙な気持ちになるんです」と笑う。「でも完成した映画を見て、『なるほどう』と思ったし、監督のセンスを随所に感じながら、ドキドキできる2時間15分でした」と続ける。そして彼はこの映画を「子供たちにこそ見てもらいたい」と話す。

「法廷バトルと言うと、子供たちに近づきがたい印象を与えてしまうのですが、この作品は小学生が見た方が絶対楽しめると思うんです。大人になると、心のどこかで『映画ってこういうもの』という勝手な決めつけがあったりするんですけど、子供たちには瞬間、瞬間を楽しむ力がある。僕が演じた成歩堂って、初めから終わりまで経験は積むけど成長はしていない(笑)。だけど、決して“あきらめない”し“逃げない”! そんなメッセージを子供たちに届けたいなあって、実はこれ監督の言葉なんですけど」とお茶目なPRで締めくくった成宮。

彼が語る『逆転裁判』は、テンポよく進むストーリーに、手に汗握る法廷バトルでの応酬、信じる心を根底にした人間ドラマに、クスっと笑える緩いいギャグまで、楽しめること請け合いの作品。是非とも親子で一緒に楽しんでほしい。【取材・文/大西愛】

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