ファン必見! アキ・カウリスマキ監督の新作公開に先がけて全作品の特集上映が開催

失業した夫婦の悲哀と希望を描いた『浮き雲』(96)など、全20作品が新作公開を記念して上映
  • 失業した夫婦の悲哀と希望を描いた『浮き雲』(96)など、全20作品が新作公開を記念して上映

『浮き雲』(96)や『過去のない男』(02)など、人生の機微を独特のユーモアで包んだ作品で知られるフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督。彼が5年ぶりにメガホンを取った新作『ル・アーヴルの靴みがき』(4月28日公開)にファンは大きな期待を寄せているが、そんな同作の公開を記念した特集上映「おかえり! カウリスマキ」が4月21日(土)より渋谷ユーロスペースで開催される。

初期の貴重な短編から近年の話題作に至るまで、カウリスマキ監督の全20作品を全て網羅した今回の特集上映。なかでも 新作『ル・アーヴルの靴みがき』の前日譚ともいえる『ラヴィ・ド・ボエーム』(92)は、この機会を利用して是非見ておきたい作品だ。その他にも、実在のバンドを主人公にした破天荒なロードムービー『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』(89)など、カウリスマキ監督の独特なセンスを改めて堪能できる特集上映となっている。

カウリスマキ監督といえば、少ないセリフによる淡々とした映像表現が特徴。何とも言えない滑稽味にあふれ、それでいてどこか哀しい彼の作品群は、一部のファンの心を強くとらえてきた。多くの作品がDVD化されているものの、旧作は廃盤となっており、こうしてまとまった形でスクリーン鑑賞できる機会は少ないだろう。昔からのファンにとってはもちろん、これまであまりカウリスマキ作品に触れてこなかった人にとっても、今回のような全作品上映は嬉しい企画だ。

カウリスマキ作品を振り返る絶好のチャンスとなった今回の特集上映。これまでの作品を総復習した後は、映画史上最高のハッピーエンドとも謳われる新作『ル・アーヴルの靴みがき』にも足を運んでみてほしい。【トライワークス】

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