私生活でトラブル続きのメル・ギブソン、ぬいぐるみが手放せなくなっていた!?

メル・ギブソンが演じるのは、ビーバーのぬいぐるみを介して周囲とコミュニケーションを取る一風変わった中年男性
  • メル・ギブソンが演じるのは、ビーバーのぬいぐるみを介して周囲とコミュニケーションを取る一風変わった中年男性

主演作『マッド・マックス』『リーサル・ウェポン』の両シリーズは世界的大ヒット、監督・主演2作目の『ブレイブハート』(95)ではアカデミー監督賞を獲得するなど、疑う余地のないほど才能にあふれているハリウッドスター、メル・ギブソン。しかし、2006年に起きた飲酒運転での逮捕や、その際の人種差別的発言、さらには恋人への暴力をめぐる裁判などのトラブルにより、2010年7月には長年に渡って彼を支えてきたエージェントに見放されてしまう。せっかく決まっていた『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』(11)へのカメオ出演もキャンセルになるなど、まさに窮地に追い込まれてしまった彼だが、可愛らしいビーバーのぬいぐるみを手にした意外すぎる姿で突如登場した。

実はこれ、6月23日(土)より全国順次公開の新作映画『それでも、愛してる』の劇中での姿。崖っぷち状態とも言えるメルに『マーヴェリック』(94)で共演した長年の親友ジョディ・フォスターが救いの手を差し伸べ、自身の16年ぶりの監督・主演最新作である本作に起用しているのだ。

劇中でメルが演じたのは、玩具会社の社長という社会的地位、美しい妻とふたりの息子という家族を持ちながらも、自分の過去に思い悩む中年男性ウォルター。ある日突然、鬱病を発症し、どんな治療も効果がなく途方に暮れていた矢先、車のトランクから見つけ出したビーバーのぬいぐるみに自分の気持ちを代弁してもらうことで家族とコミュニケーションを取っていくという役どころ。このウォルター、ストーリーが進むにつれ、徐々に常軌を逸した行動に出るのだが、その時に見せるメルのリアリティあふれる演技に、「波乱に満ちたプライベートでの経験が活かされているのでは」と想像してしまうかもしれない。

今まで、特殊能力を持ち合わせた役どころが多かった彼を、あえて平凡な男性にキャスティングしたジョディ・フォスターは、「15年以上の付き合いで、喜劇も悲劇も同時に表現できる稀有な俳優であるメルに声をかけることは自然だった」と語っている。対するメルも「彼女はいつも身近にいてくれるし、電話にも必ず出てくれる。友達が必要な時は必ずそこにいてくれるのがジョディという人なんだ。ジョディとまた仕事ができることになって、本当に嬉しかった」と語り、彼女の期待に応えるような味わい深い演技を見せている。

親友からの助け船により、再び主演作に恵まれたメル・ギブソン。続く主演作『Get the Gringo』(日本公開未定)ではアクションに挑戦するなど、かつての輝きを見せてくれるのもそう遠い未来のことではなさそうだ。まずは『それでも、愛してる』で、様々なトラブルを糧に圧倒的な存在感と演技力に磨きをかけた彼の姿を是非スクリーンで確認してほしい。【トライワークス】

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