最新作に見る、ローランド・エメリッヒはどこまで終末映画が好きなのか!?

灼熱の太陽が容赦なく照りつける4年後の地球
  • 灼熱の太陽が容赦なく照りつける4年後の地球

2つの空間を結ぶ不思議な“輪”状の物体を巡る壮大な物語『スターゲイト』(95)でハリウッドで注目され、現在も監督・プロデューサーとして第一線で活躍を続けるヒットメーカー、ローランド・エメリッヒ。『スターゲイト』もそうだが、彼の代表作といえば、突如訪れたエイリアンと地球人との戦いを描く『インデペンデンス・デイ』(96)や、異常気象による地球滅亡の危機を描いた『デイ・アフター・トゥモロー』(04)、マヤ暦を基に2012年に訪れる地球壊滅劇を描いた『2012』(09)など、どこか共通点が見受けられることで知られている。

言うまでもなく、それは地球規模の危機を描いた物語という点だ。思えば『GODZILLA ゴジラ』(98)も、突如ニューヨークに現れた怪獣の恐怖を描く、世も末な作品だった。彼がどれだけ終末論的な作品が好きなのかは、新たに製作総指揮を手がけた、6月30日より公開されている『HELL』を見てもわかるだろう。本作は2016年が舞台なのだが、太陽活動が活発になり、地球の大気温度が10度上昇。水と食料が枯渇した文明崩壊後の世界の物語が描かれている。

ただし、ドイツ出身の彼が祖国で新鋭監督とチームを組んで手がけた本作は、これまでのハリウッド作品とは異なり、CG満載の派手なスペクタクル作品ではなく、荒廃した都市を離れて、湧き水を求めて山岳地帯を訪れた姉妹が何者かに襲われるというSFスリラー的な物語となっている。砂漠化し、荒廃した世界の終末感たっぷりのビジュアルと、絶望的なダークテイストは、これまでと違った終末を見せてくれそうだ。

様々なパターンで地球の最後を予言するかのような作品を連発するエメリッヒ。ハリウッド大作とひと味違った本作でも、やはり終末後の世界を描かずにいられないのだ。それこそがローランド・エメリッヒの宿命なのかもしれない。【トライワークス】

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