現役ナースで二児の母!異色監督初の長編監督作が海外映画祭で快挙

現役ナースと映画監督という二つの顔を持つ今泉かおり監督。本作は長女の育児休暇を利用して制作された
  • 現役ナースと映画監督という二つの顔を持つ今泉かおり監督。本作は長女の育児休暇を利用して制作された

未だ男性社会と言われる映画界において、近年目覚ましい活躍を見せる女性監督たち。ハリウッドでは第82回アカデミー作品賞を受賞した『ハートロッカー』(08)のキャスリン・ビグローや、『ロスト・イン・トランスレーション』(03)のソフィア・コッポラなどが意欲的に作品を撮り続けている。一方、日本でも、ヨーロッパでの評価の高い河瀬直美や、『夢売るふたり』(12)の西川美和、『レンタネコ』(12)の荻上直子など、作風や個性も様々な女性監督が活躍している。

個性派ぞろいの女性監督たちの中に、また新たな才能が世に出ようとしている。8月11日から劇場公開されている『聴こえてる、ふりをしただけ』を監督した今泉かおりだ。本作で劇場長編デビューを果たした彼女は、現役の看護士。さらに二児の母という、映画監督としてはちょっと変わったプロフィールの持ち主だ。そして彼女の夫は、『たまの映画』(10)、『こっぴどい猫』(12)などで注目を集める今泉力哉監督。夫婦そろって映画監督という、さらに異色の女性監督なのだ。

そんな彼女が手がけた本作は、不慮の事故で母親を亡くした11歳の少女が、悲しみに耐えながら、新たな一歩を踏み出す過程を見つめた人間ドラマ。今泉かおり監督は子供の心理描写と巧みな映像美が高く評価され、劇場デビュー作にして、第62回ベルリン国際映画祭ジェネレーションKプラス部門こども審査員特別賞を受賞している。母であり、看護士であるからこそ描ける少女の成長物語。今泉かおり監督が、今後どんな作品を届けてくれるか期待したい。【トライワークス】

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