『アベンジャーズ』究極の敵ロキに才能・知性・深みを与えて魅せたトム・ヒドルストン

ロキを演じるトム・ヒドルストンにインタビュー!
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世界最強のヒーローチーム“アベンジャーズ”を向こうに回す敵役を演じるには、それ相応の自信と才能が必要だろう。イギリス人俳優のトム・ヒドルストンは『アベンジャーズ』(公開中)でまさにそれをやってのけている。

ジョス・ウェドン監督による本作は、想像を絶する敵が現れ、全世界の平和と安全が脅かされた時、国際的平和維持機関S.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が危機に瀕した世界を取り戻すためにはチームを組むことが必要だと判断。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクなど最強のヒーローたちによる空前絶後のチーム“アベンジャーズ”を結集して強大な敵と戦うアクション超大作だ。

トム・ヒドルストンが演じるのはアスガルドの神ソーの弟であり、敵となる邪悪な神ロキ。『マイティ・ソー』(11)で故郷アスガルドを追放されたロキは、その恥辱を晴らさんがために絶大な権力を手に入れることを誓う。「皮肉な話だけど、演劇学校を卒業した頃の僕は、スポーツジャケットを着て、女の子にもてようとしている善良な少年の役ばかりをやっていた。それに馬に乗る役も多かった。だから、エージェントには『もうちょっとエッジの効いたダークな役をやりたい』と言っていたんだよ」とヒドルストンは振り返る。そんな折り、『マイティ・ソー』で監督を務めたケネス・ブラナーが、BBCドラマ「刑事ヴァランダー 白夜の戦慄」でヒドルストン(マーティンソン役)と共演した後、自身の手で彼をロキ役に抜擢したのだ。

ヒドルストンは「僕がこれだけのダークさと複雑さを秘めた役柄を演じたのは、このロキが最初だった。最高の音色は悪魔が奏でるという言い回しがあるよね。『マイティ・ソー』では、徹底的な悪者としてではなく、誤解されたアンチヒーローとしてロキを演じるよう心掛けたよ」と語り、『アベンジャーズ』のジョス・ウェドン監督もそのアプローチを受け入れてくれたそうだ。ロキの悪性は、傷ついた心、そしてこの宇宙での居場所を探したいという思いから発せられ、『アベンジャーズ』ではより威嚇的でパワフルになっていると明かしている。

『アベンジャーズ』でのロキについては、「ロキには支配力やマインドコントロールの能力もあるとされているから、世界の要素を好きなように折り曲げることができる。だからこそ彼を倒すためには、優秀な科学者のトニー・スタークとブルース・バナー、スーパーソルジャーのキャプテン・アメリカ、世界最高の射撃手のホークアイ、究極的なロシアのスパイのブラック・ウィドウ、全員が力を合わせなければならないのさ」と、ロキが最強のヒーローが集結したアベンジャーズにふさわしい敵であると自負している。

また『アベンジャーズ』には、コメディの要素もあるということをヒドルストンは付け加えており、「ジョスは短いジョークの達人だよ。テンションを高めておいてから、そのテンションの下にある古典的なジョークという名の敷物を引き抜いて見せる。そのおかげで、シリアスにとらえる必要はないんだということを思い出させてくれるんだ。楽しい娯楽作品なんだからね」と語っている。

ヒドルストンが演じたロキに対する全世界のファンの反応から判断しても、彼がこの神話的キャラクターに生命を吹き込めていることがわかる。それを証明するように、先日、英誌Total Filmでロバート・ダウニー・Jr.らを差し置いて「もっともホットな俳優」に選ばれたばかり。「ありがたいことに、僕が聞いた限りでは、僕の演じたロキにポジティブな反応のようだね。ファンは僕らのやり方を気に入ってくれたみたいだ。彼らが予想もしていなかったことを『アベンジャーズ』で見せることができたからね」と、ロキを演じた喜びを語る。

スティーヴン・スピルバーグ監督『戦火の馬』(12)のニコルズ大尉役、ウディ・アレン監督『ミッドナイト・イン・パリ』(12)のF・スコット・フィッツジェラルド役などでも全く違う顔を見せてくれたが、全米2013年公開予定『Only Lovers Left Alive』や『Black Wings Has My Angel』などで、どのような役柄で新たな側面を見せてくれるのか。さらに全米2013年11月8日(金)公開予定の『マイティ・ソー』続編『Thor: The Dark World』では再びロキ役として出演する。トム・ヒドルストン、今後最も注目すべき俳優の一人であることは間違いない。【Movie Walker】

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