映画「莫逆家族 バクギャクファミーリア」熊切和嘉監督インタビュー【前編】「徳井さんは捨て犬のような眼をしていた」

『ノンコ36歳(家事手伝い)』『海炭市叙景』など精力的に作品を発表する熊切和嘉監督
  • 『ノンコ36歳(家事手伝い)』『海炭市叙景』など精力的に作品を発表する熊切和嘉監督

-元不良たちの熱い生き様を描き、累計400万部を突破した田中宏の同名コミックの映画化「莫逆家族 バクギャクファミーリア」。現在絶賛公開中の本作には、主演のチュートリアル徳井義実をはじめ、林遣都、村上淳、阿部サダヲ、倍賞美津子ら豪華キャストが集結。少年時代につるんでいた仲間たちが、とある事件をきっかけに再び“家族”としての絆を取り戻していく姿が、激しい暴力描写と共に描かれている。今回映画のキャンペーンのために来阪した熊切和嘉監督へインタビューを敢行。本作のみどころを中心に話を聞いた。

Q:本作ではテレビでも人気の徳井義実さんを主演に迎えられていますね。

徳井さんを主演にするというのはプロデューサーのアイデアだったんです。ただ徳井さんは原作のキャラクターともイメージが違うし、そもそも不良の雰囲気がないので、少し心配ではありました。でも最初に徳井さんとお会いしたときの印象がとても良かったんですよ。僕も徳井さんもお互いに人見知りなんですが、対面した瞬間に、徳井さんがとても切なげな眼をされていて。まるで捨て犬のような眼で僕を見てくれたんです(笑)。それを見たときに、原作に囚われすぎるより、こんな主人公もありだなと。徳井さんを見ていると、映画のクライマックスに向けて、主人公がどんどん追い詰められていく姿がイメージできたんです。それが決定的でしたね。

Q:公開前から徳井さんの肉体改造が話題になっていましたが、服の上からでも肉体の変わりようがわかりましたね。

撮影前から僕と徳井さんの間で「若い頃に最強と呼ばれていた男だから、肉体の説得力は絶対に必要」という話をしていました。そのために徳井さんには加圧トレーニングをしてもらって、体重も増やしてもらいました。首の太さと背中の大きさは、撮影前と撮影中では全然違いましたね。

Q:徳井さんのお話では今回の撮影現場は壮絶だったそうですが、監督は現場での徳井さんをご覧になっていていかがでしたか?

クライマックスシーンは、真冬に雨を土砂降りにさせて撮影していました。撮影中もテレビの収録等で多忙だった徳井さんは、寝ないでそのシーンに挑戦してくれまして。でもそんな状況で撮影を続けていると芝居を越えた顔をしてくれるんですよね。すごく残酷だけど映画監督としては、そういう表情を見ていると「本当に必死な表情が撮れる!」ということで燃えてきます。また徳井さんがそういうシチュエーションが絵になる人なんですよ。僕は撮れば撮るほど「いいなぁ…」と感心していました。

-主演・徳井義実との出会いから俳優としての魅力を語ってくれた熊切監督。インタビューの後編では音楽の話から個性豊かな共演陣についてなど、本作をさらに楽しめるエピソードを披露してくれた。

※後編はコチラ!→http://news.walkerplus.com/2012/0914/36/

【取材・文=関西ウォーカー編集部・鈴木大志】

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