【WEB連載】酒女倶楽部の日本酒レポート        8本目「浦霞 特別純米 ひやおろし」(宮城県・佐浦)

ラベルは、秋めくセピアテイスト。
  • ラベルは、秋めくセピアテイスト。

日差しは暑いですが、風は涼しい。秋ですね~。食欲、酒欲ともに拍車がかかってまいります。ぽてっ腹まっしぐら(泣)。

さて、この時期に出回る、日本酒風物詩的なお酒があります。それが「ひやおろし」。おろしたての冷えたお酒、ではありませんよ。冬に仕込んだお酒をひと夏寝かせ、秋口になったら出荷するお酒のことを言います。

「ひと夏寝かせると何が違うの?」。ナイス質問ありがとうございます!日本酒は、冬のしぼりたてのころは、フレッシュで鮮烈で若々しい感じがします。デビューしたての女の子みたいな。でも、夏を越すことで落ち着きが出て、まろやかさとコクがちょっとだけ深まる。そう、少し大人の女性になるのです。

そんな「ちょい大人のオンナ酒」。今回チョイスしたのは、「浦霞 特別純米 ひやおろし」です。浦霞といえば、日本酒好きの間では知られた名前。お好きな方も多いのではないでしょうか。

さっそく、渋い土色をしたおちょこにトクトク…と注ぎます。そしてクイッと一口。ん~、まろやか。しっとりと、ゆっくりと、さりげないコクがお口の中に広がっていきます。濃すぎず、薄過ぎず、しっくりと、ちょうどよい。ひやおろしが「最もおいしいお酒」と言われる所以がわかります。

浦霞をつくっている佐浦は、宮城県塩竈市でがんばっていらっしゃる蔵元さん。銘柄の名前は、「塩がまの 浦の松風 霞むなり…」という和歌からきているそうです。ああ、きれいなネーミング。どんな試練に遭おうとも、日本の美しさを失わない、芯の強さを感じます。

秋に出回る、秋のお酒、ひやおろし。合う料理は、やっぱり秋の味覚です!脂の乗ったさんまと合わせると、もう最高!さんまの脂をひやおろしがさらっと流してくれるのです。季節の粋をいただけるのって、本当にステキ。

実りの秋。これからおいしいものが続々出てきます。日本酒ファンとしては、とっても楽しみなシーズンです( ^ ^ )/□

甘さ度★★★☆☆ 辛さ度★★☆☆☆ 女性度★★★☆☆ 男性度★★★☆☆

◆合う料理:さんまや鯖などのこってり焼魚、筑前煮、秋野菜の炊き合わせ

◆このお酒を芸能人に例えると…AKB48を卒業し、ひと回り大人っぽくなった「前田敦子」さん!

※甘さ辛さ度、女性男性度、合う料理は、すべて高野の独断と偏見です。

【文・写真=酒女倶楽部・高野朋美】

高野朋美・プロフィール
マルチメディアワーカー(ライター&カメラマン&Webディレクター)。
1970年生まれ。島根県出身。
静岡新聞社記者、日本消費経済新聞記者を経て、フリーライターへ。
分野を問わないマルチメディアなライターとして業務を行う中、日本酒のすばらしさに目覚め、現在は日本酒ライターとしても活躍。
Facebook「酒女倶楽部」 http://www.facebook.com/sakejyo
公式サイト「おふぃす・ともとも」 http://www.e-tomotomo.com

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