『罪とか罰とか』成海璃子インタビュー 1/2

「“女優”というのはただの役割。いい作品を作りたい、表現する人でありたいと思っているだけなんです」
  • 「“女優”というのはただの役割。いい作品を作りたい、表現する人でありたいと思っているだけなんです」

■成海璃子が1日警察署長をやって鼻血を流した!?

『神童』(07)、『きみにしか聞こえない』(07)、『イキガミ』(08)などの話題の映画に次々に出演、天才少女ぶりを見せつけてきた成海璃子が、演劇界の鬼才ケラリーノ・サンドロヴィッチの監督第3作『罪とか罰とか』で本格的コメディに初挑戦!

これまでの役柄とは180度違うイケテない女の子をキュートに演じ、コメディエンヌとしての魅力を開花させた彼女に、撮影秘話や新しいことにチャレンジした今の心境を語ってもらった。

成海璃子が「罪とか罰とか」で演じたのは、ひょんなことから1日警察署長になったまったく売れない崖っぷちグラビアアイドル、アヤメ。そんな彼女が難事件の解決に乗り出す本作は、いくつものエピソードとまったく無関係の人々が重層的に交錯し、不条理と奇想天外、ブラックな笑いが絡み合う先の読めない“KERAワールド”だ。

アヤメのキャラクターもかなり壊れていて、頭をド突かれたり、鼻血を出したり、これまでの成海璃子からは想像できないものだけど、最初に台本を読んだときはどう思ったのだろう?

「全然、何の想像もできなかったんですよね。面白いけど、あり得ない話だし、どんな感じでやったらいいんだろう?と思って。でも、ニコニコ話じゃないじゃないですか。結構“黒いこと”をアイドルという設定で伝えようとしているのが新鮮で。そういうことをする人はあんまりいないから、カッコいいなって思ったんです」

ブッ飛んだキャラクターも、彼女自身は逆に待ち望んでいたものだったようだ。

「これまでは若いのに天才みたいな役が多くて、そういう役が合うっていうイメージを持たれるのは仕方のないことですけど、自分がこの仕事に飽きるのが怖かったし、世間の人に飽きられるのもマズいなと思っていたんです。逆にできないなって思うことに挑戦しないと意味がないと思っているし、面白いことをしたいという欲求がいつもあるから、こういう作品で全然ダメな人間を演じることができたのはよかったですね」

初めてのコメディで、しかもKERAの独特の“笑い”を体得するのは大変だったと思うのだが、本人は「やっているときはコメディとは思ってなかったんですね」と振り返る。

「あまり(強引に)笑わせようとしてないじゃないですか? 普通に役を演じているんだけど、引いてみたらちょっとヘンというか。でも、KERAさんの“笑い”って、ちゃんと確立しているものだから、リハーサルは結構しました。あまり芝居を固めるアプローチはやったことがなかったので、最初のうちはよく分からなかったけど、“間”とかはKERAさんの言う通りにやって。でも、基本的には気持ちで動きたいと思っているから、よく分からないことは1個1個聞きましたね」※2/2に続く【イソガイマサト】

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