大女優グレン・クローズが徹底して男性を装った演技がすごすぎる

19世紀のアイルランドが舞台だが、そこで語られているのは失った自分の再発見という普遍的なテーマだ
  • 19世紀のアイルランドが舞台だが、そこで語られているのは失った自分の再発見という普遍的なテーマだ

生活のために異性を装い続けなければならないとしたら、あなたはどうするだろうか?今から100年以上前、男尊女卑が当たり前だった社会で、生きるために男性を装わざるを得なかった女性の人生を綴った物語がある。それが1月18日(金)より公開される『アルバート氏の人生』だ。

舞台は大飢饉に見舞われ、人々が生きるのに困窮していた19世紀のアイルランド。上流ホテルでウェイターとして働く主人公のアルバートは、仕事を失いたくない一心から、自身が女性であることを隠して暮らしていた。身なりから言動まで、徹底して男性を装っていたのだ。だが、ペンキ屋の男に正体がばれてしまったことをきっかけに、彼女はもう一度、女性としてのアイデンティティを取り戻していくことになる。

そんな本作で主演を務めているのが、気品漂う大女優グレン・クローズ。1982年の舞台「アルバート・ノッブス」で同一原作の物語を演じて以来、この作品にすっかり魅せられてしまったという。「死ぬまでに、この役を大スクリーンで演じなければならない」という強い思いに導かれ、本作では主演、製作、共同脚本、主題歌の作詞までを担当している。男性になりすました女性を演じるという難しい役どころながら、非の打ちどころなく演じてしまうのはさすがだ。顔つき、服装、仕草、言動、どれを取っても小柄な紳士にしか見えないのだからすごいとしか言いようがない。

彼女の演技は、2011年の東京国際映画祭で最優秀女優賞に輝き、第84回アカデミー賞と第69回ゴールデングローブ賞でも主演女優賞候補となるなど、各国の映画祭で高い評価を浴びた。大女優グレン・クローズがライフワークとして送り出した魂の作品を、是非受け止めていただきたい。【トライワークス】

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