『PLASTIC CITY』オダギリジョー&アンソニー・ウォンを直撃 2/2

主人公キリン役にオダギリジョー、キリンの育ての父親ユダ役にアンソニー・ウォン
  • 主人公キリン役にオダギリジョー、キリンの育ての父親ユダ役にアンソニー・ウォン

■オダギリさんは慎重で穏やかなタイプ。彼といると居心地がいい。(アンソニー・ウォン)

今でこそ息のあったやり取りを見せてくれるオダギリジョーとアンソニー・ウォンだが、最初はなかなか打ち解けられなかったという。

「僕は基本的に誰とでもすぐに打ち解けられないタイプなんです。でも、アンソニーさんは芝居する上でのコミュニケーションを大事にする人で、自ら歩み寄ってくれて、とても助かりましたね」と、オダギリは語る。

「剣道や将棋をやってみたいとか、サムライ・スピリッツとは何か?とか、アンソニーさんからいろいろ話しかけてくれて、日本への興味を持ってくれたのが始まりだったと思います」

それに対してアンソニーは、こう語る。「オダギリさんは慎重で穏やかな人。僕は元々こういうタイプは好きなんだ。僕は自分が真面目に取り組んでいる時に邪魔をしてくる人は大嫌い(笑)。彼は一緒にいて居心地がいいし、性格や仕事に対する態度が特に好きだね」

また、ブラジルで撮られた本作では、アマゾンのジャングルでのシーンが多く登場する。「(アマゾンには)日本にはいない虫や菌があって、とても危険だったので、日本に帰れなくなるかと思ってました」と、オダギリは笑う。

「アンソニーさんと2人で水に入るシーンが多かったんですけど、傷口から余計なものが入ると大変だから、そのたびにスタッフにシャワーを準備してと言っていたのに、一度も用意されたことはありませんでした(笑)」

この一言だけでも過酷な撮影だったことが伺えるが、オダギリ自身はブラジルに着いて一週間くらいで軽い風邪を引いただけで済んだそうだ。

一方、「あんなところでシャワーなんて何の役にも立たない。むしろ棺おけでも用意した方がいいよ(笑)」とアンソニー。

「アマゾンには小さい蚊がいて、しつこくて陰険なんだ。当時は何ともなかったのに、香港に帰ったら痒くて眠れないほど。川辺のシーンはあったけど、アマゾンにしては川幅が狭いし、あれは本当にアマゾンだったのかな(笑)」

最後に本作に参加したことについてオダギリは、「ポルトガル語、北京語、広東語、日本語、英語の5つの言葉が現場で交わされる複雑な現象があるような、ユニバーサルな作品なんて他にない。これを乗り越えればどんなことも乗り越えられるんじゃないかという作品です」と静かな自信を覗かせた。

「そういうことを言うのはまだ早いよ(笑)」と、ベテランのアンソニーが口を挟むと、「一応、言っとくんですよ(笑)」と自身のコメントを茶化すオダギリ。

異国ブラジルで2人のアジア人が親子として生きる姿を描くクライム・ストーリー『PLASTIC CITY プラスティック・シティ』。撮影監督出身の監督によるスタイリッシュな映像もさることながら、日本と香港の実力派俳優2人が演じるクールでありながら力強い親子の絆にも注目だ。【清水千佳】

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