ベルナルド・ベルトルッチ監督10年ぶりの新作『孤独な天使たち』がGW公開!

主役に抜擢されたのはジャコポ・オルモ・アンティノーリ、テア・ファルコの新人
  • 主役に抜擢されたのはジャコポ・オルモ・アンティノーリ、テア・ファルコの新人

ベルナルド・ベルトルッチ監督が、ニッコロ・アンマニーティの同名小説を映画化した『孤独な天使たち』(原題『Io e te』)が、ゴールデンウィークから全国順次公開されることがわかった。

『暗殺の森』(72)、『ラストタンゴ・イン・パリ』(73)などで映画史上特筆すべき衝撃と陶酔を見る者にもたらし、『ラストエンペラー』(88)では第60回アカデミー作品賞を含むノミネート9部門を全て制したベルナルド・ベルトルッチ監督。『ドリーマーズ』(04)発表後、重い病に苦しみ、車椅子生活を余儀なくされた監督は、一時は引退さえ覚悟したという。しかし、徐々にその現実を受け入れ、車椅子に座ったままの位置から映画を撮ることを模索。そんな時、ガブリエレ・サルヴァトレス監督作『ぼくは怖くない』(04)の原作者であるニッコロ・アンマニーティの同名小説を読み、「たちまち恋に落ちた」というベルトルッチ監督は、迷うことなくその映画化を決意。10年ぶりの新作となった本作は、2012年の第65回カンヌ国際映画祭の特別招待作品として上映された。

本作は、ベルトルッチ監督が30年ぶりに母国のイタリア語で撮った映画であり、奇しくも監督デビュー作『殺し』(88)から50周年の節目を飾るメモリアル作品だ。ベルトルッチ監督は「自分が動けなくなった時、映画監督としての日々は終わりを告げたと思った。自分が動き回るのに車椅子が必要だという事実を納得して受け入れるために、私は苦悶した。少しずつ、私は自分の状態を受け入れ、いつもとは違う位置から映画を撮ることは可能ではないかと思い始めた。立っているのではなく、座ったままで、この映画を撮影した私は、また自分が走り出したことを感じている。私は70歳を超えたが、今も若いキャラクターや彼らの生命力や好奇心をとらえる難しさに魅了され続けているのだ」と語っており、ベルトルッチの記念すべき再起作になっているのだ。

本作は、14歳の少年が年上の異母姉との交流を通じて成長していく姿を描き出す。ロレンツォは、少し風変わりで独りが好きな14歳。彼は両親に嘘をついて、学校のスキー旅行に行かず、自分の住むアパートの地下で暮らそうと計画する。丸々一週間、好きな音楽と本だけで過ごそうと思っていたが、思いがけず異母姉のオリヴィアが現れたことで全てが一変する。思春期真っ只中の少年と異母姉がふたりきりで過ごす7日間の物語。少し年上で、世の中の経験も彼より豊富な彼女のおかげで、ロレンツォは少年時代に別れを告げて、大人の世界に飛び込めるような気持ちになっていく。

かつて、『魅せられて』(96)でリヴ・タイラーを見出し、『ドリーマーズ』(04)でエヴァ・グリーンを羽ばたかせたベルトルッチ監督は、入念なオーディションを実施したうえで、ジャコポ・オルモ・アンティノーリ、テア・ファルコという新人俳優ふたりを主役に抜擢した。本編を盛り上げるのは、デヴィッド・ボウイ自身が歌う「スペイス・オディティ」のイタリア語版「ロンリー・ボーイ、ロンリー・ガール」だ。「孤独な少年よ、どこへ」と語りかけるボウイの切ない歌詞が、作品の持つみずみずしい感性と呼応し合っており、そちらにも是非耳を傾けてほしい。【Movie Walker】

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