【本誌連載の拡大版】フロンターレ中村憲剛選手インタビュー(3)

今回はたっぷり話してくれたので(4)まであります
  • 今回はたっぷり話してくれたので(4)まであります

――川崎フロンターレで臨む4つの大会に加えて、ことしは日本代表でも大事な試合が続きます。2月のオーストラリア戦ではベンチ入りメンバーからも外れ、かなり悔しい思いをされたのでは。

「まあ、それは監督が決めることですから…でも、悔しいですよね。それでよしとする選手は誰もいないし、そう思うのであればもう選手をやめた方がいいと思う」

――ベンチから外れたことについて、自分の中では整理はついているのでしょうか。

「正直、まだついていません。というか、もうフロンターレに帰って来たんで気持ちを切り替えないといけない。ただ、これから戦いは続くし、自分の力を日本のために出したいという気持ちはもちろんあります」

――代表で出場3試合目、アウェーのインド戦で初ゴールは強烈なミドルシュートでした。いまでも覚えていますよ。

「あの試合はホント、大変でしたけどね。試合中に停電はするわ、インドは狂犬病が危ないって言われている中でガリガリに痩せたイヌがピッチに入ってくるわ(笑)。あんな経験は代表に入らないとできないですよね。いままで自分は世代別の代表にも入ったことがないので、やっぱり日の丸を背負って戦うという責任の重さや誇りというものをすごく感じました」

――ことしの過密日程を考えると、体のケアは特に大切になるのでは。

「そうなんですけど、けがしちゃう時はしちゃいますからね。体のケアはもちろん毎日しますけど、けがをしないように、とプレーすることはありません。ことしもちゃんとよく寝て、よく食べて、痛いところがあったらすぐにスタッフに言う。ここ数年、代表に入ってからずっと続けていることをやればいいんじゃないかなと」

――そして、休む時はしっかり休む。ただ、ことしは1月10日の指宿合宿から2/11のオーストラリア戦までずっと代表に拘束されていたので、オフというものもなかなか取れなかったのでは。

「その間に1日か2日は家に帰れる日があったんですけど、その間もずっと代表の活動は続いていましたからね。何かこう、全部を忘れたオフというのはオーストラリア戦の翌日が久々でしたね。家族3人で買い物に行きました。実は家族で買物に行くのもすごく久々だったんです。以前には横浜とか都心にも行っていたんですけど、最近はけっこう出不精なんです(笑)。長男が昨年9月に生まれたばかりで。可愛いっすね、ホント。癒しです。もうちょっと大きくなったらいろいろと連れまわしたいんですけどね。いまは寒いから風邪が心配だし、ベビーカーだと行動範囲が狭まりますからね。家の近所の公園に行くぐらいですね」

――しばらく家を不在にしていると、子供って変わるでしょう。

「変わりましたよね。寝返り打ちましたからね、僕がいない間に。ショックでしたね、さすがに(笑)。電話している時に奥さんが『あっ』とか言って。『どうした』と聞いたら『寝返り打った』って」

――その場にいたかったですね。

「いたかったですよ。奥さんも電話をしていたからビデオは撮ってないし。けど、やっぱり一日一日変わるから子供っておもしろいですよね。ホント、成長が早い!」

――意外と言ったら失礼かもしれませんが。

「親バカですからね(笑)。チームメートからそう言われてます」

――じゃあ初めて歩く時はぜひともそばにいてビデオを撮っていたいでしょう!

「もうね、それはしょうがないと思うようにしました(笑)。出産に立ち会えただけで十分です。実はわがままを言って練習を休ませてもらって。血を見たりするのが苦手なんで倒れるかと思っていたんですけど、感動しました。感動するし、奥さんに感謝しました。すごいですね、女性は。産まれた瞬間は涙が出ましたけど、あとはもう可愛くて…泣くどころじゃなくて、ずっとビデオを回してました」

――プライベートな理由で練習を休むということはいままでありましたか。

「ないですよ! そんなのあり得ないですよね。ちょうど連戦だったから、高畠監督も『いいよ』みたいな感じで許可してくれました。ウチはブラジル人の選手やスタッフが多いから、ファミリーに対してすごく理解を示してくれるんです。むしろ『行けよ』みたいな感じでした(笑)」

――お子さんお名前は。

「憲剛の『剛』の字をとって『龍剛』(りゅうごう)です。僕の画数と一緒なんですよね。僕の憲剛って画数的にはすごくいいらしくって、それで決めました。いや、自分は画数など全然気にしないのかなと思っていたんですけど、いざ、子供ができた、名前をつけなきゃとなったらちゃんとしたのをつけなきゃヤバイと思って(笑)。いまではリュウ、リュウと呼んでます。『ゴ』をつけて呼ぶことはあまりないですね。僕もケン、ケンとずっと呼ばれていたので。みんなにもリュウ、リュウと呼んでもらっています。このままだと親バカの話になっちゃいますので、このへんでやめておきます(笑)」

キーワード

関連記事

[PR] おすすめ情報