『キャビン』D・ゴダード監督、K・コノリーがオーディションでとった行動に思わず涙

『キャビン』の監督・共同脚本を務めたドリュー・ゴダード(右)
  • 『キャビン』の監督・共同脚本を務めたドリュー・ゴダード(右)

湖畔の山荘にやって来た若者5人に襲いかかる恐怖を予測不能の展開で描いたサスペンススリラー『キャビン』(3月9日公開)。本作のメガホンを握り、監督デビューを飾ったドリュー・ゴダードは、これまでテレビドラマ「バフィー 恋する十字架」シリーズの脚本家としてキャリアをスタートさせ、テレビドラマ「LOST」シリーズでは2006年から2009年まで4年連続で全米脚本家組合賞にノミネートされ、『クローバーフィールド HAKAISHA』の脚本を担当した。

本作のストーリーの中心となる、5人の若者たちの1人、スポーツマンのカートを演じるのは、『マイティ・ソー』(11)、『アベンジャーズ』(12)でスター俳優の仲間入りを果たしたクリス・ヘムズワース。ドリュー・ゴダード監督は当時、ほぼ無名の若手俳優の1人だった彼とオーディションで出会った時のことを「彼には基本的な台詞を3ページ分読んでもらったんだけど、それを見て僕は言ったよ、『彼こそがカートだ!』ってね。彼には光るものがあって、スタッフに向かって『彼はもうスターだよ』と興奮して言ったぐらいだ」と振り返っており、ヘムズワースの才能にすぐに気付いていたようだ。

そのクリスと共に、衝撃の事件に巻き込まれていく若者を演じたのは、ハリウッドの次世代を担う若手俳優たち。特に、ヒロインのデイナを演じたクリステン・コノリーは、ゴダード監督の思い描くヒロイン像を見事に体現する女優だった。オーディションに参加した彼女が台本も見ずにセリフを行った際、ゴダード監督は思わず涙を流してしまい、「だって求めていた役者に出会うことができたからね」と明かす。物語の鍵を握るマーティを演じたのは、製作・共同脚本を務めたジョス・ウェドンのテレビドラマシリーズに出演経験のあったフラン・クランツ。フランの印象をゴダード監督は「マーティを演じたフラン・クランツはジョスと過去に仕事をしていてやり方を熟知していたんだよね。結果、僕らが思い描いた役にぴったりはまったね」と絶賛する。5人の主人公のうち、キャスティングが難航したのはジュールス役だったがアンナ・ハッチソンが決まった。「ジュールスは軽くてバカな金髪美女という役でこの手の映画には必要不可欠なんだけど、ただ演じるだけじゃなくてリアルな役者を求めていた」というゴダード監督の要求に、アンナは見事に応えて見せ、「“考えすぎず、ありのままで”という表現を見事にやってのけたのが彼女だったんだ」とゴダード監督を言わしめた。

事件に巻き込まれていく5人とは対照的に、謎めいた動きで主人公たちを翻弄するのは、『扉をたたく人』(07)で第81回アカデミー主演男優賞にノミネート経験もあるリチャード・ジェンキンスと、テレビドラマ「ホワイトハウス」シリーズで2001年のエミー賞を受賞したブラッドリー・ウィットフォード。彼らの起用は作品にとって重要なポイントとなったようで、ゴダード監督は「シッターソン役のリチャード・ジェンキンスは一番最初に決まったんだ。この役に理想的だったのがリチャードだったからとても嬉しかった。それに、僕はずっとブラッドリー・ウィットフォードのファンでね。台詞がどんなに多くても演じきってくれるし、とても愉快な人なんだ。この作品での彼もはまり役だよ(笑)」とキャスティングに納得の様子だ。

本作は、『CUBE』シリーズ、『ソウ』シリーズなどで知られるライオンズゲート配給で全米公開された。名作ホラー、スリラー作品を手掛けた配給会社とのタッグについて、ゴダード監督は「ここ20 年ほどのホラー映画を観てみると、この分野で第一線にいるのはライオンズゲートだってことが分かる。様々な映画を作っていて製作の参考になるし、『キャビン』を作るのにまさにうってつけの会社だったよ」とタッグを喜んだ。本作は辛口批評サイトのロッテントマトで満足度92%という高評価を獲得しており、日本での評価にも期待が寄せられる。【Movie Walker】

キーワード

このニュースで紹介された映画

[PR] おすすめ情報