酒女倶楽部の日本酒レポート20本目~「花垣(福井県)」~

「花垣」という文字に勢いを感じます!
  • 「花垣」という文字に勢いを感じます!

あったかくなってまいりました!東京はもう桜が満開。東京方面のみなさま、もう花見酒は楽しまれましたか?わたしが住む大阪は、まだ三分咲きくらい。満開になったら、どんな日本酒でお花見を楽しもうかな〜と、いまから妄想にはまっております。楽しみ♪

わたし的に、お花見のときには、ぜひともフレッシュな一本をかたむけたいな、と思っていました。そんなことをぼんやり考えていたら、おいしいお酒がわが家にやってきました!「花垣」(福井県・南部酒造場 http://www.hanagaki.co.jp)。このお酒、最初に飲んだときから「うわ〜。おいしい〜」と思っていました。なにがおいしいって、まず香りが気品豊か。繊細というのでもなく、わりとしっかりどっしりした感があるんですが、それがちっともいやみではないんです。一口飲んでみると、味わいがお口の中で広がる広がる。食事といっしょに楽しむ「食中酒」としてもいいんですが、この1本は、お酒そのものを単体で楽しみたくなります。

そして今回ご紹介するのは、花垣ラインナップの中でもとびきりフレッシュな「純米にごり」。赤い札が、限定酒の気配を感じます〜。このレポートでも何度かにごり酒を紹介してきましたが、こちらは、今シーズン仕込んだできたてほやほや。人間に例えれば、新入社員、というところでしょうか。

さて、お味はというと、とってもスイート。お米ってこんなに甘みを出すものなんだ〜と思えるくらい、豊潤な甘さが飲む人の心をとりこにします。それに、にごり酒独特のほんのりシュワっと感があってさわやか。これはカパカパいけちゃいます(飲み過ぎ注意!)。

「なんでにごり酒はシュワっとしてるの?」。はい。ナイス質問ありがとうございます。にごり酒は、日本酒をろ過する前の段階で瓶に詰めたお酒。お酒を発酵させる微生物がまだいっぱい生きていて、二酸化炭素を出しながら発酵を進めています。その二酸化炭素が、シュワっと感を生んでいるんです。

「ふーん。でもこの前飲んだにごり酒は、シュワっとしてなかったよ」というあなた。またまたナイスご指摘ありがとうございます!同じにごり酒でも、火入れという殺菌工程を経たり、時間を置いたりすると、微生物の活動がとまり、二酸化炭素を出さなくなります。だからシュワシュワしなくなり、まろやかな白いお酒が出来上がるというわけです。ちなみに、この花垣は「生原酒」と書いてあります。「生」とあるのは、火入れ殺菌していないよ、ということ。だからほのかなシュワ感が残存^^

…とまあ、これを書きながら飲んでいるうちに、一升瓶の半分がなくなっちゃった(汗汗)。というくらい、飲みやすくて軽快なお酒なのです。たぶん、お花見まで持たないですこれは。もう1本買わなきゃ〜。

甘さ度★★★★★ 辛さ度★☆☆☆☆ 女性度★★★★★ 男性度★☆☆☆☆ ◆合う料理:豚しゃぶ 春野菜のてんぷら 水餃子 ◆このお酒を芸能人に例えると…いつまでもフレッシュさとピュアさを感じさせてくれる手だれの女優さん「田中麗奈」さん! ※甘さ辛さ度、女性男性度、合う料理は、すべて高野の独断と偏見です。

【文・写真=酒女倶楽部・高野朋美】

高野朋美・プロフィール マルチメディアワーカー(ライター&カメラマン&Webディレクター)。 1970年生まれ。島根県出身。 静岡新聞社記者、日本消費経済新聞記者を経て、フリーライターへ。 分野を問わないマルチメディアなライターとして業務を行う中、日本酒のすばらしさに目覚め、現在は日本酒ライターとしても活躍。 Facebook「酒女倶楽部」 http://www.facebook.com/sakejyo 公式サイト「おふぃす・ともとも」 http://www.e-tomotomo.com

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