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エレファントカシマシ宮本浩次ロングインタビュー【2/10 09年3月】

4月11日(土)には日本武道館でコンサートが
  • 4月11日(土)には日本武道館でコンサートが

(第1回より続く)

―さっそくですが、「絆」(きづな)、何度聴いてもまた聴きたくなってしまういい曲で…。歌詞についてお聞きしたいこともたくさんあるのですが、まず何よりメロディがいいなと思いました。誰もが「いいな」と思うメロディに、普遍的な歌詞が素直にのっている。前回のインタビューで、「紋切型のよさ」というお話がありましたが、それが「絆」で結実して、すごく“大きな歌”になっているような気がしました。

「あぁ…! うれしいですねぇ」

―もともとエレファントカシマシの歌はメロディがすばらしいですが、今回「昇れる太陽」に収録の「あの風のように」や「ネヴァーエンディングストーリー」「ハナウタ〜遠い昔からの物語〜」なども、「絆」同様、メロディがすごくいいですよね。

「うーん、『絆』の場合はですね、わりと立ち上がりのところから(プロデューサーの)YANAGI(MAN)さんと一緒にやったのがでかかった。マニアックな話になっちゃうんですけど、曲の作り方がちょっと違うんです。いつもは、バンドで、ないしは自分の部屋や石くん(ギターの石森敏行)の部屋にこもって作る。自分のギターや、自分の打ち込みや、バンドの演奏に対して歌いながら、ほぼ同時にメロディとコード進行を作っていく。でも今回は、まずYANAGIさんに僕らが『絆』の練習をしているところに6時間くらいずっといてもらって、そのテープと楽譜を持って帰ってトラックを作ってもらったんです。コードからアレンジから、ほとんど完成されてる状態のトラックを。で、それに対して僕は歌うんですね。これは、バンドの音に対して歌うのとはぜんぜん違います。僕らが絶対に出さない音が聞こえるわけだし、耳に入ってくる情報が整理、限定されている。自分はメロディ1本を作ることだけに集中できました。しかも名前も知らないようなコードが入っていて、それに対して歌うことで、メロディがさらに膨らんだりもした。今回は(C/Wの)『to you』も『絆』系の作り方をしましたが、メロディと歌詞を作ることに全エネルギーを注いで、いつもの環境とは違ってすごくやりやすかった。YANAGIさんのトラック自体も、初めて聴いた瞬間に『これは絶対いい曲になる』と思えるものだったし。でもいま言ってくれた『あの風のように』とか『ネヴァーエンディングストーリー』とか『ハナウタ〜』は全部、自分の曲に対して作った歌です。それを(プロデューサーの)蔦谷(好位置)さんと詰めていったんですけど」

―そういうやり方は、「絆」以前にはあったんですか。

「ないですね、これは。はい。例えば蔦谷さんの家に行って、音の環境がすごくいいところで『翳りゆく部屋』(前作『STARTING OVER』に収録の、荒井由実のカバー)を一緒に練習したり、(同作に収録の)『リッスントゥザミュージック』も蔦谷さんと3、4回会って詰めてったんですが、どれも“出来上がったものに対して”歌ったり、完成形を整理してもらう感じでした。完成形を同時に作っていく、っていうのはなかったです。だから『絆』はYANAGIさんとの“共作”になってますが」

(第3回に続く)【シュシュ編集部/滝本志野】

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