桜のために知っておきたい“花見のマナー”

桜の木のことも考えつつ、今年も花見を楽しもう!
  • 桜の木のことも考えつつ、今年も花見を楽しもう!

いよいよ桜が満開に近づき、今週末に集中しそうなお花見。青空の下で楽しいどんちゃん騒ぎ…と行きたいところだが、ハシャギ過ぎは桜を傷める原因になるという。

「例えば根元にビニールシートを敷くと、2時間ほどで桜の根が弱ってしてしまうんです」というのは、小金井公園で桜守の会を主宰する伊藤さん。「もともとソメイヨシノは江戸末期にエドヒガンとオオシマザクラを交配して作った園芸種なので、自然にできた自生種に比べて弱いんです」と続ける。

そもそも樹齢数百年という古木も見られるエドヒガンやヤマザクラなどに比べ、ソメイヨシノは寿命が短く、一般には「60年寿命説」と言われている。「ソメイヨシノは接ぎ木によって増やす“クローン植物”ですが、寿命については人間と同様、手入れ次第なんです。60年寿命説が言われてきましたが、国内では青森県の弘前公園に樹齢130年を超える銘木もあります。ですから、しっかり手入れしてやると長くいい花を咲かせるんですよ」(伊藤さん)。

そんなソメイヨシノにとって、最も脅威となるのがこの花見のシーズンだ。「昔はゴザやムシロで通気性があったからよかったんですが、今はビニール製のレジャーシートが主流。これだと根が窒息してしまう。また、祭りなどがあると根のあたりを多くの人が踏みつけたり、中には用を足す人もいる。“サクラ”の語源は『サクウルワシキ(咲く麗しき)から来たという説がありますが、昔から美しいが故に折られるなど災難にあいやすいんですね。名所ほど桜は過酷なんですよ」(伊藤さん)

とは言っても、年に一度の花見でパーッと行きたいのは事実。桜に少しでも優しくするために、心がけたほうがいいことは?

「桜の枝が広がっている範囲には、根が張っていると思ってください。桜の根は地中30〜60cmの浅いところにあるので、傷みやすい。なるべくその範囲の外で楽しんでもらいたいですね」(伊藤さん)。

「桜は遠く離れて愛でるもの」という伊藤さん。毎年、美しい桜の下で楽しい花見ができるのも、桜あってのこと。来年も花見を楽しむために、ちょっぴりそんな心がけをしてみてはいかがでしょう?【東京ウォーカー】

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