20周年の今だから語る!GLAY・TAKURO“社長のリーダー論”

GLAYのリーダーを務めるTAKURO。インタビュー中、常に自然体で淀みなく話す姿が印象的だった
  • GLAYのリーダーを務めるTAKURO。インタビュー中、常に自然体で淀みなく話す姿が印象的だった

20万人を動員したライブ、500万枚以上のセールスを記録したベストアルバム…。数々の伝説と共に5月25日にメジャーデビュー20周年を迎えたGLAY。そのリーダーであり、現在は所属するラバーソウルの社長も務めるTAKUROが、デビュー20周年だからこそ語れる“リーダー論”を披露してくれた。

「僕がリーダーになったのは、ただ『バンドを作ろうという言いだしっぺ』だったから」というTAKURO。だが現在では日々報告される収支報告書の数字を読む事務所の社長でもある。成功と紆余曲折を乗り越えた彼のリーダー論は、多くの“働く男”にとって参考になる内容だ。

地元・函館市からプロを目指して上京したGLAY。当初はアルバイトをしながらバンド活動を続けていたというが、バイト時代のこんなエピソードがある。

「警備員のバイトでグループのリーダーを任されて。そうしたら、リーダーが出席する重要な会議とバンドのライブがぶつかったんです。バイトの責任ある立場を逃げるわけには行かない…と悩みに悩んで。バンドやりたくて上京したんだから『悩むとこじゃないだろ』なのにね(笑)」。

結局バンドの出番を調整して会議にも出席、いずれも乗り切ったというTAKUROは“根っからのリーダー”として資質があったのだろう。

バンド活動に邁進した後は、さらにリーダーとしての経験値が増す。その最たるものがバンドマンにとっては辛いメンバーチェンジでの局面だ。

「あるメンバーに別れを告げた時は、その母親から直接僕に電話があった。『なんでうちの子が辞めなきゃいけないの?』って。母親に本当の理由を告げるのも違う気がして、すみません、としか言えなくってね」。

誰かが引き受けなければいけない仕事があるのなら自分が受ける、というTAKUROらしい、リーダーとしての覚悟のあらわれだろう。

さらにメジャーデビューをして大成功を収めたあとは、リーダーとして対処することのスケールも変わって来たという。

「GLAYはサプライズも多くて。特にTERUさん(笑)。10年前の東京ドームライブの時なんて、TERUが突然『10年後、またここに帰ってきます』って言い放っちゃって。こっちは『え?10年間ドームでコンサートやらないってこと?』とビックリですよ」。

具体的な目標や仕事を作るのがリーダーだ、というTAKUROはすぐさま対処法を考えたという。

「なに食わぬ顔でギターを弾きながら、頭はフル回転。『これで東京ドームでのライブは10年間封印することになるから、3年後のツアーはキャンセルして、10年後に…』って必死で逆算して新しいプロジェクトの絵を考えてましたね(笑)」。

現在は事務所社長として、メンバーだけではなく、従業員のことも考える立場。「仲間や同じ部署のメンバーが、毎朝出社したくなる雰囲気を作ることが一番大事。これができたら『いい社長でしょ』って胸を張って言えると思う」と語る。

去る5月26日に、43回目の誕生日を迎えたばかりのTAKURO。GLAYが解散する時、メンバー全員の口から「あー、楽しかった。やってよかった」という言葉が自然とこぼれるのが究極のゴールだ。実に“自然体”なTAKUROのリーダー論は、あらゆるジャンルのリーダーにとって興味深い内容なのではないだろうか。【東京ウォーカー】

キーワード

[PR] おすすめ情報