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【本誌連載の拡大版】ベイスターズ吉村裕基選手インタビュー(3)

パワーが魅力の吉村選手。バックスクリーン直撃弾を!!
  • パワーが魅力の吉村選手。バックスクリーン直撃弾を!!

――その大事な1年の幕開けとなる自主トレを、意外な選手たちと行っています。

「埼玉西武ライオンズの中島さんや片岡さんと社会人のグラウンドを借りてやりました。、僕と2歳ぐらいしか違わないんですけど、いざ野球をすると目の色が変わるとういか、やることをやっているから日本一になるんだなということを実感しました。年が明けて1月になると気合は入るんですけど、ちょっと漠然と走って、ちょっとトレーニングしてという具合にどうしても2月のキャンプまでの準備期間となってしまうんですけど。やっぱり違うんだな、こういう人たちが日本一になるんだなと感じました。他チームの選手とやったらいけないという規則もないですし、そういう新たな刺激をいただいたというか学びました」

――続いて、昨年のワールドシリーズを戦ったタンパベイ・レイズの岩村明憲選手とも汗を流しました。

「ひと言で言うとタフな選手ですよね。貪欲というのは当たり前だと思うんですけど、幹が太い、と感じました。結果を残している人は何かこうしゃべっていて大きな幹というか、物怖じしない太さというか…そこにつながっていくと思うんですよね。中島さんにしても全然違いました」

――物怖じしない、という意味で、吉村さんは「木鶏」(もっけい)という言葉が好きだそうですね。中国の故事「荘子」の中にある言葉で、「木彫りの鶏のように全く動じない、闘鶏における最も強い鶏の状態」のことですね。

「好きになったのはプロに入ってからです。ファームでいくら結果を残してもファームはファームと言われ、いくら打っても全然一軍に上げてもらえなかった時期だったんです。その中で自分を納得させるというか、自分はまだ足りないんだという気持ちになった時に本で学んだんです。大相撲の横綱双葉山で有名な『我いまだ木鶏に足りえず』は『木鶏』のオマケの部分で、由来は中国の故事で、闘う鶏を育てている人のところに王様ができたか、できたかと受け取りに来るんですけど、まだちょっかいをかけられても鶏は敏感に反応する、この状態ならまだ闘えないと拒否されて、何回目かにどんなにちょっかいをかけられても物怖じしない、まるで木彫りの鶏のように動じない、逆に相手の鶏がビビッてしまうぐらいに闘う準備は整っている、と。そのぐらいになりたいと僕も思ったんです」

――先ほどお話された、野球以外の本を読んで身につけた言葉なんですね。

「野球の本も大事なんですけど、やっぱり違うところから学ぶ方が多いですね。荘子とか孟子とかホントにいい言葉が多いんです。ただそれに執着しすぎるのもあまりよくないので、まあ頭の片隅に置いておこうと。で、さっき言った幹じゃないですけど、芯はブレないようにして」

――ひとつ前の吉村選手の応援歌にも「木鶏」という言葉が入っていました。

「入れてもらったのは非常にありがたかったんですけど、あまり軽々しく使いたくないというのが自分の中でありました。でも、ファンの方も僕が『木鶏』が好きだと知っていたのはホントにありがたいですね」

――ベイスターズで言えば、村田選手がまさに「木鶏」という存在なのではないでしょうか。

「プレーヤーとしてすばらしい選手であることは間違いないですし、人間的にもどっしりとしていますから。打線で言うと一本の柱がしっかりとありますので、僕もそういう人間的な部分も成長させていかないといけない。三振を取られようが、どんなプレーがあろうが、それらを平然と受け止めて、すべて自分の結果で返すと。そういう腹のくくり方をしていきたいですね」

――村田選手の故障離脱は非常に残念ですが、復帰予定が早まるとも聞いています。WBCで大活躍した内川選手、村田選手、そして吉村選手と日本人の右打者が並ぶクリーンアップは壮観です。

「そうなるのも僕次第だと思いますので。しっかりと結果を残して周囲から『横浜のクリーンアップはいい』『魅力的だ』と言ってもらえるようにしたい。内川さんも村田さんもWBCでは僕らの計り知れないようなプレッシャーの中でプレーしていたはずで、それから解放されてベイスターズに戻ってきて、そこでまた余計なプレッシャーをかけないようにしないと。コイツらが留守中のチームにいてくれてよかったと思ってくれるようなプレーをしたいですね」

――私事で恐縮なのですが、昨年見に行った9/12の横浜スタジアムの中日ドラゴンズ戦。7回裏に平井投手から放ったホームランは衝撃でした。投手の頭の上を超えた打球がまったく失速せず、まさに弾丸ライナーでセンターのバックスクリーンに突き刺さった一撃です。

「シーズンで何十本とホームランを打ちますけど、自分で納得できるホームランというのはまあ数えるぐらいで、その中の一本には値すると思っています。自分が理想とする打球をゲームで一軍のピッチャーから打てたというのが自信になりますからね」

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