『舞妓はレディ』の上白石萌音、号泣シーンで壁にぶち当たり号泣!

『舞妓はレディ』の主演を務めた上白石萌音
  • 『舞妓はレディ』の主演を務めた上白石萌音

『Shall we ダンス?』(96)の周防正行監督が、20年間温めてきた映画『舞妓はレディ』(9月13日公開)が遂にお目見え! 本作で、主演に大抜擢され、スターダムに駆け上った少女が、上白石萌音だ。舞妓役ということで、歌も踊りも、愛くるしい笑顔もお墨付き。今、熱い視線を浴びている彼女にインタビューを敢行した。

『舞妓はレディ』は、地方から出てきた素朴な少女・西郷春子が、京都の架空の花街・下八軒で舞妓を目指す、ミュージカルタッチの成長ドラマだ。春子役の上白石は、撮影前からボイストレーニングや日本舞踊、三味線、舞妓の所作など、役作りにいそしんだ。彼女は「最初、正座は5分ともたなかったです」と苦笑い。「日本舞踊は、苦戦しました。ふすまの開け方や閉め方、お辞儀の仕方など、一から教えていただきました」。

でも、役作りで一番苦労したのは、方言のセリフだった。春子は、鹿児島弁と津軽弁をミックスした方言を話すという設定なのだ。「鹿児島弁と津軽弁と、それぞれ方言指導を受けて、それをがっと一緒にする感じでした。ごちゃ混ぜではなく、一文ずつ変わるんですが、途中の切り替えが本当に難しかったです。南と北では発音自体が違うし、私は鹿児島出身ですが、劇中の鹿児島弁は、私たちが普段話さないような言葉で、知らない言葉もたくさんありました。ああ、もっと知っておけば良かったとも思いました」。

特に、方言での感情表現は、至難の業だった。「方言指導の先生のイントネーションをそのまま真似ることはできるんですが、感情がのっちゃうと全部忘れちゃうんです。でも、方言を意識すると棒読みみたいになっちゃう。できては崩れ、できては崩れの繰り返し。慣れだよと言われていたので、身につくまで何度も繰り返すしかなかったです」。

努力家の彼女だが、撮影中、一番悔しい思いをしたのは号泣するシーンだったと言う。「劇中では1回目のテークが使われています。実はあのシーン、もう1回やることになったのですが、その後、急にお芝居に集中できなくなってしまって……。1回目の時はお師匠さんしか見えてなかったんですけど、2回目になった瞬間、カメラやたくさんのスタッフさんが見えて。みなさん、私が泣くのを待っていると思ったらすごく焦ってしまい、結局涙が出なかったんです」。

そこで、改めてお芝居の難しさを痛感したそうだ。「『じゃあ、さっきので行きますしょう』となった瞬間、できなかった自分に腹が立って、号泣してしまいました。お芝居は何回やっても同じことを新鮮にできなきゃいけない。その大変さを実感して、先輩方の偉大さに気づけたシーンでした」。

改めて、自分自身の女優としての強みについて聞いてみた。「え!? ないです」と即答する彼女。でも、しばらく考えた後「たぶん、1日に歌っている量は誰にも負けないと思います。歌が好きだという気持ちだったら、勝ち進めるかも。朝起きてからずっと、音楽が頭のなかに流れているし、流れていたら歌い出しちゃう。楽屋でとか、移動中なども、ちょっと歌ったりします。家ではうるさがられるけど、今回の撮影ではいくら歌っても迷惑がられなかったのがうれしくて。だから、撮影は本当に楽しかったです!」。

舞妓という役柄上、たくさんの努力をして、スポットライトを浴びた上白石萌音。『舞妓はレディ』さながらに、素敵なレディへと成長していく彼女をスクリーンで見守って。【取材・文/山崎伸子】

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