[はんつ流(9)]“カウンターのみ”のラーメン店が多いワケ

【なか星】「つけめん」(¥630)。小麦粉の風味とコシのある中太ちぢれ麺の食感と、ふわりニンニクチップとラー油、酢が香る優しきつけ汁
  • 【なか星】「つけめん」(¥630)。小麦粉の風味とコシのある中太ちぢれ麺の食感と、ふわりニンニクチップとラー油、酢が香る優しきつけ汁

周囲を見渡せば何軒ものラーメン店。なかにはラーメン店の隣に別のラーメン店。そんな光景が珍しくなくなった昨今。そんな激戦ラーメン事情を見ていると、ほかの飲食店よりも席数の少ない店舗が多いことに気付いた。特にカウンターのみの店舗も多いのが特徴の一つ。そんな店舗を切り盛りするご主人に理由などをうかがった。

まずは中野区下井草にある「なか星」。脱サラのご主人は「同僚がラーメン店を始めて、もうかると聞いて」始めたそう。そのため、小資金、しかも一人でできるカウンター方式を採用したとか。でも、実際は原価がかかりすぎて、もうからないと笑う。

次に西東京市の西武柳沢駅より徒歩3分の「くぼ田」。ご主人の窪田喜行さんも脱サラ。5席のみと狭小な店内は、ご夫婦だけで切り盛りしているため「このスペースで充分」だそう。ラーメンに載せる長ネギまで、オーダーが入ってから切るこだわりぶりなので、5席くらいが丁度よいとも言える。

そして東高円寺で食材店や飲食店が軒を連ねる市場内にある「ひら石」。カウンターのみなのはもちろん、店舗と通路との境もない。平石淳さんは2代目。「サッと来て、サッと食べて帰るような、気軽に入れる店にしたくて」とカウンターのみの理由を語る。

このように同じカウンターのみのラーメン店といっても、その理由はさまざま。何はともあれ、カウンターのみであれば、ご主人との会話も弾みそう。その狭さが逆に利点と言えそうだ。【フードジャーナリスト・はんつ遠藤】

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