オスカー受賞作『それでも夜は明ける』が米国の高校教材に

『それでも夜は明ける』が米国の学校の教材に
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「これは160年前にこの国で本当にあった話なのだ。僕はアンネ・フランクは知っている。だがソロモン・ノーサップについては全く知らなかった。なぜなんだ?」

『それでも夜は明ける』(13)のスティーヴ・マックイーン監督は昨年そう語ったことがある。しかし、ソロモン・ノーサップの物語が「アンネの日記」のように米国の学校の教材になる時代がきたようだ。

米国の全国教育委員会協会の支援を得て、映画製作会社のニュー・リージェンシーとフォックス・サーチライト、ペンギン・ブックスが共同出資し、『それでも夜は明ける』の教育に使用するためのコピーが米国の公立高校に提供されるという。Broadway Worldによれば、この教育用のコピーには同作のDVDと原作本、使用の手引き、マックイーン監督からの手紙が含まれているそうだ。

教育カリキュラムに同作を使用する許可を得た教師たちは、14年9月開始の学年から授業で使用することが許されるそうで、全国拠幾委員会協会の幹部は「奴隷制の邪悪な歴史を米国の高校生に教えることは、国の歴史における悲劇的な時代を記憶しておくために役立つ」と話している。

マックイーン監督は、「ソロモン・ノーサップのパワフルなストーリーは、多くの人々に知られるべきであり、未来の世代にも語り継がれて行くべきだ。若い世代が過去を学ぶ機会になる」という声明を発表している。同作は、1841年にワシントンで誘拐され、奴隷として売られたヴァイオリン奏者の黒人、ソロモン・ノーサップの伝記を映画化したもので、第86回アカデミー賞の作品賞をはじめ、様々な映画賞を受賞している。【UK在住/ブレイディみかこ】

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