この格好は宝船?春画を模した強烈な全裸シーンを披露

“宝船”中の千春。遠くを見つめて微笑む姿は不思議と神々しい
  • “宝船”中の千春。遠くを見つめて微笑む姿は不思議と神々しい

真っ赤な布団の上、江戸の町人風の男女が絡んでいるシーンで始まるR18作品『色道四十八手 たからぶね』(10月4日公開)。2組の夫婦の愛のカタチを描く本作だが、のっけから登場する春画の一場面を模したセックスシーンにまず驚かされる。

本作に登場するのは、結婚1年目の若夫婦、一夫&千春と、ややマンネリ気味の熟年夫婦、健次&敏子の2組の夫婦。一夫の前では従順で清純な新妻を装ってきた千春が、実は隠れて一夫の叔父・健次と不倫の関係を続けていたことが発覚。健次の妻・敏子も巻き込み、もつれにもつれた2本の糸はやがてスワッピングにまで発展…という仰天のストーリーが展開する。その中で、千春が自らの欲望を解放し、女の性をみせつける象徴として“宝船”が登場するのだ。

そもそもタイトルにもある通り、春画の“四十八手”がモチーフとなる本作だが、“宝船”とはその四十八手のうちの1つ。男に跨り、帆柱に見立てた片足を抱きかかえて微笑むヒロイン・千春の姿は、エロさよりも、妙に神々しく見えてくるから不思議だ。

しかしこう書き連ねていると、エロばかりが際立ったポルノ作品のようだが、無論AVなどではなく、本作は映倫を通した純然たる映画。今なお年間40本以上の新作が誕生している“ピンク映画”と呼ばれるプログラム・ピクチャーで、その誕生50周年を記念して製作された作品なのだ。しかも今や激減した35ミリフィルムで撮影されており、そのフィルムならではの味わいが醸し出されている。最近では、あの橋本愛がピンク映画にハマってよく鑑賞していたということで話題となったが、その魅力を知らない…としたらもったいない!?

もはや希少となってしまったフィルムの風合いと共に、貪欲な性欲に翻弄される夫婦の滑稽さや悲哀をギュウギュウに詰め込んで、最後にはほっこり笑顔で大団円を迎えるサービス満点の人生喜劇。そんな本作を機に、ピンク映画の魅力を再認識してみてほしい。【トライワークス】

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