福士蒼汰と山崎紘菜、漫画原作の実写化に挑む難しさ、面白さを語る

『神さまの言うとおり』福士蒼汰と山崎紘菜を直撃!
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大胆な発想で読者を驚かせた同名人気コミックを実写映画化した『神さまの言うとおり』が11月15日(土)より公開となる。平凡な日常に、突如“ダルマさん”が出現。有無を言わさず死のゲームに巻き込まれていく高校生たちを描く物語だ。そこで、究極のサバイバルゲームに飛び込んだ福士蒼汰と山崎紘菜を直撃。漫画原作の実写化に挑んだ心境を教えてもらった。

原作は2011年に「別冊少年マガジン」で連載を開始するや、熱狂的なファンを生み出した同名コミック。奇妙なゲームマスターたちが、「ダルマさんが転んだ」「かごめかごめなど」、“ゲームに負けたら死”というお遊戯に生徒たちを誘ってゆく。原作を読んだ上で撮影に臨んだという二人だが、「発想が面白くて、びっくりした!」とその独特の世界観に驚くことしきりだ。

福士は「死が目の前にある物語というのはこれまでにもあったと思いますが、それを与えているのがダルマやまねき猫だったり、生き残るためには昔ながらの遊びをしなければいけなかったりして。そのアンバランスでミスマッチな部分が、より恐怖を掻き立てていると思ったんです」とその人気の秘訣を分析。山崎は「出てくるキャラクターがみんな違うところも魅力的」と生徒たちの個性に注目。「嫉妬や猜疑心など、キャラクターごとに考えの違いや発想の違いがあって。そういうところも面白かったです」。

日常とかけ離れた世界。また、敵キャラは3DCGで描かれるため、撮影現場では“見えない敵“に立ち向かっていくことになる。福士は「すべてのシーンに絵コンテがあって。その絵コンテに沿って撮影をしていきました。大事だったのは、自分たちのイメージ力。想像でしかわからない世界だったので、まっさらな気持ちで挑みました」とニッコリ。バイオレンス描写には定評のある三池祟史監督がメガホンをとるが、役作りの上で三池監督から言われたのは、たったひとつ。「自由にやっていいよ」との言葉だったとか。

「監督自身が思うリアクションと、21歳の僕が思うリアクションはたぶん、違うんじゃないかという話をしてくださって。『君がそのときに思うリアクションをしていいよ』と言ってくれた。それは嬉しくもあり、プレッシャーでもあったんですが、『よしっ!じゃあ、思うようにやってみよう』とプレッシャーに感じないようにしました。初めてのことばかり。意図せずリアクションをしているから、自分でもどんな顔をしているのかわからなかったです(笑)」。三池監督の言葉を胸に、思い切って演じた。

一方の山崎は、「私は『考えすぎないように』と、三池監督から声をかけていただきました」と苦笑い。映画のヒロインは初めての経験だが、「私は、いつも考えすぎて身動きがとれなくなってしまうタイプで。最初の頃は、現場でも『今のシーンってどうだったのかな』って、空き時間とかに考えてしまっていて」。さらには、「三池監督は、現場の雰囲気を作ってくださる方。時間がおして現場がピリピリとしてきてしまったときなど、三池監督の冗談の一言で現場が和んだり。それでいていい緊張感があって、私たちが演技に集中できるようにしてくれる。すごくメリハリのある現場だったと思います」と、山崎も三池マジックに感謝しきりだ。

放送中のドラマ『きょうは会社休みます。』や『ストロボエッジ』(2015年3月14日公開)など、漫画原作の実写化への出演が相次ぐ福士。山崎もこれまでに『僕等がいた』(12)に出演するなど、漫画原作に挑戦してきた。漫画原作の実写化の面白みと難しさをどう考えているだろうか?すると福士は「漫画だった作品が、実際に動いている姿を見られるのは、素直に面白いことだと思います。実写になることで、より人間味やリアリティが感じられることもある気がします」とじっくりと語り、山崎も「漫画で読んでいるときは、自分で映像を組み立てるじゃないですか。だからどこかファンタジーに感じるところもあるけれど、本当の人間が演じることで、もっと身近に感じられることはあるのかなと思います」と話す。

その上で、福士は「でも原作があるものは、それをいかに崩さずして、面白くしなければいけないというのは、大変なことだと思います」と難しさをかみしめる。「原作に重きを置きすぎてしまうと、実写のよさが出てこないし、実写に重きを置きすぎてしまうと、原作のよさが出てこないかもしれない。この作品には、どのバランスで挑めばいいのだろうと、いつも悩んでいます。今回でいえば、僕が演じた瞬役は、個性が強いわけでもないし、特殊なキャラクターではないと思っていて。とにかく現場で出てくるリアクションを大事にしたので、そういった意味では実写の方に比重を置いた気がしています」。

山崎は「原作ファンの方からの期待というのがあるので、その点は実写化の難しいところですね」とうなずき、「今回は、いい意味で原作のファンを裏切るような作品になったんじゃないでしょうか。原作を読んだ人も、読んでいない人も絶対に楽しめる作品になっていると思うので、期待して見てほしいです」と清々しい笑顔で語ってくれた。未知なる世界に飛び込んだキャスト陣の熱演、三池監督の手腕によるバイオレンス&コミカルの融合。原作同様、“見たことのない世界”を是非、スクリーンで楽しんでほしい。【取材・文/成田おり枝】

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