第65回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出されている『アキレスと亀』(9月20日公開)の北野武監督、樋口可南子、森昌行プロデューサーが公式記者会見を行った。公式上映に先立って行なわれた、プレスクリーングは450席の劇場が満席になるなど、“世界のキタノ”への期待は今回も健在。
受賞の行方に対して監督は「もう4回もコンペに出品して金賞や銀賞をもらっているから贅沢は言わないよ」とリラックスしてコメント。「劇中に出てきた絵はほとんど人にあげちゃっているしね。抽選会でもやって配っちゃおうかな」と報道陣の爆笑も誘っていた。
一方、主人公・真知寿の妻を演じる樋口は「こんなに尽くす女性っているのかなと疑問に思いながら演じていました。でもどんどん(役の)幸子という女性に入り込んでいけましたね。最後はたけしさんに身を任せて楽しんで演じることができました」と撮影の思い出を語った。
この後、北野監督は、現地で全80媒体、25の国と地域の取材を受ける。帰国は31日の予定。【WalkerPlus/安藤真梨】