大沢たかおインタビュー(3)[動画あり・09年4月]

「これから先が楽しみです」
  • 「これから先が楽しみです」

(第2回より続く)

―いままで何を見てたけど、この先何を見ていく、んですか。

「うーん、これからの自分の表現って、手先や体の一部でするんじゃなくて、全身から行かないとダメだと思うんです。100%な自分で攻めていかないと。別の言い方をすると、これまでは人の“目”に対してやっていたけど、これからは人のココロに対してやっていくということ。人数、つまり“広さ”は考えなくていいんです、たぶんあとで広がるから。肝心なのは、大勢に伝わるっていうことじゃなくて、深くココロに伝わるってこと。ほかの人は知らないけど、キミはそっちの方向に行けるはずだ、行かないなら俳優やめろよ、っていま思ってる」

―約10年前でいえば、スタンリー・クワン監督の「異邦人たち」に出られたのが2000年ですよね。

「そう、あれが悶々の始まりだった。最初は、ああいう前衛的なものをやれば解決すると思ってたんです。でも、そうじゃなかった。何かに頼ったり、誰かに頼ったりする“甘え”がダメなんですね。監督がだれだろうが、製作国がどこだろうが、どの作品に出ても同じ。生身の自分が問題なんだ。…ちょっとわかりにくい話で申し訳ないんですけど」

―40代って、大人になって“器用”になるかと思ったらむしろ逆で、“裸”化していく、そのうえで勝負していく年代なのかもしれないですね。

「うん、ホントそうですね。ただ、だからといって僕はほかの俳優やスタッフにそれは求めないんですけどね。前はすごく求めてたんです。そこが昔と変わったところで。いまは、求めなくても行ける自信が、なぜかある。まあ、この仕事って、呼ばれなかったら終わりで、無職と同じなんで、いつ終わるかはわかんないですけど、ココからの数年が、たぶん僕が最も輝いた時代になるって確信している」

―いい感じ、ですね。

「でもここに至る前に、ちょっとキミ反省しなさい!っていう時期が長いことあったわけですよ、もちろん。ただこれからは、すごく輝けるはず…」

―次回作が、ターニングポイントになるわけですね。

「なんなきゃいけないと思います。楽しみにしていてください。でも、なんか文にしにくい話でしたよね、すいません。いずれにしろ、これからもよろしくお願いしますって、軽い感じで書いといてください(笑)」

―最後に、雑誌に載せる直筆のメッセージをいただきたいのですが。読者(女性)に向けてでも、30代の自分に向けてでも、どちらでも…。

「うーん難しいですね…。でも確かに、30代の自分に向けて言うことは、いまの30代ぐらいの女性に向けて言うことと同じなんだよね…。【いつも全力投球お疲れ様!】で…、えっと、これだけじゃダメですよね?(笑) 「悩むトコが違うんだよ」ってことを書きたいんですけど、わかりにくいですよね、きっと。“答え”は、どこにあったかなぁ……。うーん…。【自分の中にあるよね】これでどうですか? ちょっと、甘くしちゃいましたけど(笑)」

※直筆メッセージは4/23(木)発売の「シュシュ」に掲載

【シュシュ編集部/滝本志野】

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