業界関係者が絶賛!『長江にいきる』ロングランの理由

長江のほとりに暮らす一家の生活を、母・秉愛の生き様を通して描く『長江にいきる〜』
  • 長江のほとりに暮らす一家の生活を、母・秉愛の生き様を通して描く『長江にいきる〜』

3月7日に渋谷・ユーロスペースにて初日を迎えた中国のドキュメンタリー『長江にいきる 秉愛(ビンアイ)の物語』が、映画監督や評論家、映画館関係者などからの熱い支持を受けてロングラン・ヒットを続けている。

ユーロスペースでの都内限定公開を3月27日に一旦終えた後、同劇場にて5月9日からのアンコール上映が決定。その他にも、シネマ・ベティ(横浜・黄金町)、ポレポレ東中野、シネマート六本木、以降全国のミニシアターへと続々と広がっているのだ。この規模のインディーズ映画としては、異例の好評ぶりと言っていいだろう。

『長江にいきる〜』の配給を担当するドキュメンタリー・ドリームセンターの藤岡氏によれば、「ユーロスペースさんでの好評ぶりを受けて、他の劇場さんから『うちでもぜひ』と声をかけていただいてます。作品を支持してくださる(業界の)関係者の方々が多いのは心強いですね」とのこと。

そもそも、本作は2007年の山形国際ドキュメンタリー映画祭に『秉愛(ビンアイ)』というタイトルで出品され、ミニシアターや国内の映画祭主催者などが「より多くの観客に見せたい」と思った作品に贈られる“コミュニティシネマ賞”を受賞。その支援金から劇場公開へと繋がった経緯をもつ。言わば業界関係者の“口コミ”が、最高のプロモーションとなって今回のアンコール上映を支えているのだ。

『ゆれる』(06)の西川美和監督からは以下のようなコメントが寄せられている。「針仕事の手を片時も休めることのないまま、『私は何人もの命を奪った罪を背負っているのよ』と一人っ子政策の下での堕胎の経験を語るビンアイの表情は、突き抜けていた。土の上に立ち、体を使って働き、大いなる力に押しつぶされまいと全身で人生を耐えてきた彼女の顔に、巨大な“生”の威厳を見ない人はいないだろう」

その他にも、中国映画の第6世代を代表するジャ・ジャンクー監督や、映画評論家の蓮實重彦氏らも絶賛している本作。今回のアンコール上映を機に、この名作ドキュメンタリーに触れてみてはいかがだろう。【ワークス・エム・ブロス】

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