辻口博啓が「まれ」の原点を明かす!

「まれ」の製菓指導を務める辻口博啓氏
  • 「まれ」の製菓指導を務める辻口博啓氏

現在放送中の連続テレビ小説「まれ」(NHK総合ほか)で、土屋太鳳や出演者の製菓指導や登場するスイーツの監修をしているパティシエ・辻口博啓。数々のコンクールで優勝経験を持ち、世界的なパティシエとして活躍している辻口氏に、「まれ」の舞台でもある、故郷・能登に対する思いや、「まれ」のスイーツに込めたメッセージについて語ってもらった。

――今回、「まれ」の製菓指導を担当されて、放送が始まっての感想や、何か変化したことはありますか?

僕自身が「まれ」のお菓子担当ということで、特に石川の僕のお店に「食べたい」といって遠方から来られる方がとても増えました。「まれ」の故郷のお菓子にふれあいたいという人の勢いは止まらない感じです。僕は石川県で製菓学校をやっているんですけれど(※学校法人 国際ビジネス学院金沢 スーパースイーツ製菓専門学校)、パティシエになりたいっていう子が格段に増えて、問い合わせもとても増えています。あと、外に行くと、「あれ? NHKのスタジオから来たんですか?」と声をかけられることが増えて(笑)。皆さん「まれ」を見てらっしゃるんですね。反響のすごさを肌で感じました。

――最初、「まれ」の製菓指導の話が受けたいきさつはどのようなものでしたか?

チーフプロデューサーが僕の半生を描いた「スーパーパティシエ物語」(輔老心著 岩崎書店)を持って訪ねてこられたんです。僕は18歳の頃父親が蒸発してしまって、残された家族がみんなすごく苦労してきた。そんな中で、自分自身が家族を助けなくちゃと思いながら、パティシエとしてスキルを磨いて、コンクールで優勝して母親を安心させようと頑張ってきました。そういう僕の思いがつづられている本なんです。この本を持って、プロデューサーが「こういうパティシエの物語を作りたい!」とおっしゃられたんです。

――ということは、辻口さんご自身の半生と被るところも・・・?

世界を目指していくというところは一緒ですね。けど主人公が女性なので、女性版といってしまえば大変近い物語ではあります。

――ヒロインのキャラクターはいかがですか? 夢嫌いのところからスタートしていますが・・・。

僕は、夢は大好きです(笑)。 常に夢を語りながら、有言実行してきましたので。でも希も結果的には自分自身で封印していたものが一気に飛び出してきて、その夢を貫くから、そこは似ているのかなという気がしました。

――ヒロイン・土屋太鳳さんと会ったときの印象はいかがでしたか?

「わっ、小さくてかわいい!」みたいな(笑)。土屋さんはとても自然で、すっと自分の中に入ってくる感じがしました。エネルギーに満ちていて、すごく人間味のある方でした。以前、うちの石川県のお店のクロワッサンを、「まれ」の関係者の皆さんに食べさせたいからって予約を頂いたんですよ。「撮影でみんながんばっているから、おいしいものを食べてもらいたい」と言って本人が買いに来られて。そういう優しさと心づくしのある方なんです。希の子供時代の役の(松本)来夢ちゃんからも「まもなく『まれ』が始まります! 楽しみです!」という手紙を頂きました。演じている子たちが希を地でいっているところがすごくあります。

――パティシエの生徒としての土屋さんはいかがですか?

人に与えることによって喜んでもらおうとか、人にこうすることによってその人の人生の中にいろんな思い出が残るということがわかる方だなと思いました。そういう意味では、とても教えがいがあります。製菓指導をしているとき、土屋さんが「家でも練習したいから、クリームと道具を貸していただけますか」って言ってこられたんです。実は、今も土屋さんから、「もうちょっと練習したいから、こういう材料と道具を貸してください」と連絡が入ったばかりです。そのぐらい彼女は努力をしている。「このドラマを成功させるんだ」っていう意気込みが伝わってきますね。彼女だったら“希”を演じられると確信しています。

【「まれ」辻口氏が語るお菓子だけが持つ“魔法”とは?」へ続く。同記事は5月4日(月)昼0時から掲載予定】

連続テレビ小説「まれ」
毎週月から土曜 朝8:00-8:15ほか
NHK総合ほかにて放送

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