いよいよ大詰め!カンヌ映画祭、コンペの結果は…?

第68回カンヌ国際映画祭もいよいよ大詰め!
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第68回カンヌ国際映画祭もいよいよクライマックス。コンペ部門のヨーロッパ系日報による星取りは、前半のナンニ・モレッティ監督『MIA MADRE』優勢変わらず。インターナショナルの日報は8日目で終わってしまったので結果は変化なしでトッド・ヘインズ監督『CAROL』がダントツのまま。

実は前回書かなかったのだが、日報はもう一つあってインターナショナルの映画雑誌記者による「Gala」という。こちらは『MIA MADRE』に、同じくイタリアのパオロ・ソレンティーノ監督作品『YOUTH』が迫ってきた。最高点の数だけ見ると『YOUTH』が逆転しているほどである。

プレス試写の反応を見る限りでは『YOUTH』以降、大きな歓声や拍手が起きた作品はなく、試写ラスト作品『MACBETH』にいたってはブーイングも聞こえていたので、星取りの評価としてはこれで変わりがないと考えられる。

しかし、何回も言うけれど、賞を決めるのは審査員。星取りは審査結果をあまり占わない。この期に及んで、賞のゆくえを予想して当たりハズレを競うのは賭けでもしていなければ意味はない。記者やバイヤーたちは、自分がこれと思った作品が賞を獲るか、つまり自分が審査員ならどの映画にどの賞を授けるかという点に興味は移ってきている、と思う。

では、私のパルムは…実験性と社会性を備えたラズロ・ネメス監督『SON OF SAUL』か、ジャ・ジャンクー監督『山河故人(原題)』を推したい。『SON~』は初監督作品なのでカメラ・ドールか審査員賞でもいいと思う。監督賞にアンサンブル演技をまとめた点と脚本のユニークさを評価してヨルゴス・ランティモス監督『THE LOBSTER』を。脚本賞に『CAROL』とすれば女優賞が『MIA MADRE』。今までとは全く違う演技を見せたティム・ロスか、年を取ってもますます盛んなマイケル・ケインに男優賞。端正なアジアならではの世界観を見せた是枝監督とホウ・シャオシェン監督の審査員賞も捨ててはいない。 まあ、私の予想はもっと当てにならないが…(笑)

もうすぐ始まる授賞式。記者たちもドキドキしながらその時を待っているのである。【シネマアナリスト/まつかわゆま】

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