タランティーノ興奮!ブラピ新作に報道陣大集合

『イングロリアス・バスターズ』ご一行
  • 『イングロリアス・バスターズ』ご一行

今年のカンヌ国際映画祭で目玉といわれているクエンティン・タランティーノ監督の最新作『イングロリアス・バスターズ』がお披露目された。5月20日(現地時間)、2300人収容の会場は満員御礼。記者会見も人であふれた。

カンヌのタランティーノはいつもハイテンションだ。監督2作目の『パルプ・フィクション』(94)がパルム・ドールに輝いて以来、カンヌとタランティーノの蜜月は続いている。「カンヌはね、映画狂いたちが集まっているってパワーがむんむんしていていつも興奮するんだよ」と顔を真っ赤に語るタランティーノ。

「ジャンル映画を作ってみたいと思っていて、今回はそれが戦争映画だった」という本作は、第二次世界大戦中、ナチス占領下のフランスが舞台。ドイツ兵を残虐な方法で殺し恐れられている、ユダヤ系アメリカ兵8人によるならず者部隊“イングローリアス・バスターズ”が、イギリス軍の考えたヒトラー暗殺計画に一枚かむことになるが、計画は二転三転するというストーリーだ。

「インターナショナルなスターと、インターナショナルな言語で、インターナショナルな映画を」と語るタランティーノのもとに集まった俳優たちは、アメリカ・カナダ・フランス・ドイツ・イギリス・オーストリアにまたがり、映画の中で話される言葉は米・英・仏・独・伊の五ヶ国語。なかでも敵役のドイツ士官はこの五ヶ国語を流暢に繰る切れ者という設定で、一番キャスティングに苦労したという。

「語学の天才で非常に頭の切れる男なんだ。それでいてユーモアとエレガンスを持ち、人当たりもいい。自分で書いたキャラクターはみんな愛しいけれど、このキャラクターは中でも気に入っているんだ。でも、こんなに何ヶ国語も繰りかつ演技もできるという俳優はなかなかいない。そこに現れたのがオーストリア人俳優のクリストフ・ワルツだった。彼が入ってきた途端、見つけた、って思ったよ」と自慢気だ。

おそらくクリストフは本作で世界的な俳優として知られることになるだろう。しかし、この会見や劇場に集まった人々のお目当てはすでに世界的なスターであるブラッド・ピットだ。

ブラッドは、「クエンティンが最初に企画を教えてくれて何年になるかな。やっとのことで最初のドラフトが出来上がり僕のところに彼が持ってきたのが去年のこと。一晩中ストーリーについて、キャラクターについて話し合ったよ」と言えば、クエンティンが「朝になったらワインの空ボトルが5本も転がっていたね。ブラッドはもう部屋の中を行ったり来たり歩きまわって、これはこうしたらどうかとか、いやああしたほうがいいとか、一晩中やりあった。楽しかったよな」と答える。

ブラッドが扮する“バスターズ”のリーダー・アルド大佐役は、ブラッドが待ち望んだタランティーノ映画主演である。なにせ、クエンティンの最初に映画化された脚本『トゥルー・ロマンス』(93)にカメオ出演して以来なだけに、力が入る。

他のキャストもタランティーノ印の“戦争映画”を堪能した様子。日本では秋以降の公開。楽しみに待っていてほしい。【シネマアナリスト/まつかわゆま】

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