家庭用ロボット最前線!価格、機能、その進化に迫る

もはや夢物語ではない!?

これまでアニメや映画で数多く描かれてきたロボットとの生活。夢物語だと思っていたが、昨今の家庭用ロボットの発売によって、一気に現実味が増してきている。実際のところ、ロボットはどこまで身近になってきているのだろうか。その最前線に迫ってみた。

AI(人工知能)を搭載し、人に寄り添い自ら考えて行動する「Pepper」。会話はもちろん、家族の名前と顔を覚え、写真を撮ったり天気を教えてくれたり機能は様々
  • AI(人工知能)を搭載し、人に寄り添い自ら考えて行動する「Pepper」。会話はもちろん、家族の名前と顔を覚え、写真を撮ったり天気を教えてくれたり機能は様々

2015年6月、SoftBankから人型ロボット「Pepper」が一般発売され、わずか1分で初回販売数の1000台を完売し、世間を驚かせたことは記憶に新しい。また、8月にはアメリカ・ボストンから家庭用アシスタントロボット「Jibo」が東アジア市場へと乗り出すなど、ここ最近家庭用ロボットの話題を耳にすることが多い。

全国300カ所以上の高齢者福祉施設で活躍する「PALRO」(富士ソフト)
  • 全国300カ所以上の高齢者福祉施設で活躍する「PALRO」(富士ソフト)

数年前から、富士ソフトの高齢者福祉施設向けモデルコミュニケーションロボット「PALRO」(2012年)や、DeAGOSTINIの週刊「ロビ(全70号)」(2013年)など、個人向けのロボットは発売されているが、特に今年は顕著。一般人が普通に購入できるロボットの発表が相次いでいるのだ。

携帯するロボットが話題

これら家庭用ロボットは、何ができるのか。その機能は多岐にわたる。顔を覚える、感情を変化させるといった人間味溢れる機能や、セキュリティー、メールの読み上げ、プロジェクター投影、動画撮影といった機械的な機能など、現時点でも挙げれば数え切れないほど。

さらに、SHARPがこの10月、最先端の製品・技術などが集まる展示会「シーテック・ジャパン2015」で発表した「RoBoHoN」は、モバイル型ロボット電話という新カテゴリを生み出し、業界の度肝を抜いた。簡単にいえば携帯するロボットだ。人工知能を搭載したロボットが、モバイル通信端末の機能も併せ持つ。アイデア次第で進化の可能性が限りなく広がったことを証明したのだ。

これからは一家に一台

生産終了後も、その愛らしい姿としぐさに根強いファンを持つ、初代モデルのペットロボット「AIBO」
  • 生産終了後も、その愛らしい姿としぐさに根強いファンを持つ、初代モデルのペットロボット「AIBO」

これら家庭用ロボットは、誰でも「欲しい!」と思うだろうが、気になるのはその価格。かつて一世を風靡(ふうび)し、いまだに根強いファンがいるSONYの「AIBO」(1999年発売)の価格は25万円だった。現在、売れまくっている「Pepper」は本体価格21万3840円、「ロビ」(全70号)は総額で15万3327円。AIBOに比べれば少しは安くなったものの、まだそこそこ高い。だが、2016年に出荷が予定されている「BUDDY」(ブルー・フロッグ・ロボティクス)は、499~849ドル(約6万~10万円)と、種類によってはかなり手を出しやすい。10万円を切れば、一家に一台という時代もすぐそこだろう。

需要は高まるばかり

この進化はどこまで続くのか。宇宙飛行士ロボット「KIROBO」やテレビで話題となった「マツコロイド」など、あらゆるロボット開発に携わる電通ロボット推進センター。その代表である西嶋頼親さんに、ロボット開発について話を聞いた。

「ロボットの需要は今後も増大の一途をたどります」と話す西嶋さん。身近な例では「三井住友銀行が、自社のコールセンターにIBMの認知型コンピューター『ワトソン』の導入を決定しています」とのこと。この「ワトソン」は、アメリカのクイズ番組で歴代チャンピオンたちに圧勝した経歴をもつロボット。もはや答えがある問題では、人間が敵わないところまで技術は進化しているという。

クイズだけとはいえ、人間の能力を超えた「ワトソン」のようなロボットも生まれ、このままだと人間はロボットに支配されるのではないか?とロボットとの共生に不安を覚えるかも知れない。しかし西嶋さんは「絶対にありえない」と言い切る。「人は、自分の足で走るより速い車を乗りこなし、自分よりも計算能力の高い電卓を使いこなしています。将来どんな優秀なロボットや人工知能ができても、人間がその活動範囲やルールを決めた上で、どのように共生していくかを考えたらいいのです」。ただし、各国が進めているロボットの軍事転用についてだけは、「一刻も早く国際的な取り決めをする必要があります」と警鐘を鳴らす。

ロボットと共生の時代へ

また西嶋さんは、現在のブームには大きな意義があると捉える。それはロボットと共生する時代が、すぐそこまで来ていることをわれわれに教えているからだ。ロボットと実際に暮らすと、離れている家族をつないだり、会話によって人の気持ちを和ませてくれたり、今までできなかったことがたくさんできるようになる。そしてロボットと直に接することで、どうすればよりよく暮らせるか、みんなで考えるきっかけになるという。

さらに「なぜ今でも『AIBO』に根強いファンがいるのか」、そこにも共生のヒントが隠れていると話す。人は飼い犬を家族として愛するように、長年一緒に暮らした「ロボット」にも同じ気持ちが持てる。性能や機能が高いのはもちろんだが、”人に愛される”ということも、人と共生するためにロボットが拡張しなければならない重大な要素なのだ。【東京ウォーカー/記事提供=週刊ジョージア】

※記事の内容は、無料スマホマガジン「週刊ジョージア」から一部抜粋、再構成したものです

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