玉木宏が体験した“空気が足りない”撮影現場とは

『真夏のオリオン』で初の戦争映画に挑戦した玉木宏
  • 『真夏のオリオン』で初の戦争映画に挑戦した玉木宏

第二次世界大戦末期を舞台に、日本海軍の潜水艦と米軍駆逐艦のスリルあふれる攻防戦を描いた『真夏のオリオン』。6月13日(土)の公開を前に、主演の玉木宏と監修&脚色を務めた人気作家の福井晴敏に話を聞いた。

池上司の小説「雷撃深度一九・五」をベースに、壮大なエンターテインメント作に仕立てあげた福井晴敏(『ローレライ』(04)、『亡国のイージス』(05)の原作者)は、「大変な状況を生き抜こうとする人たちの姿を描くことで、未来に希望が持てる映画にしたかった」と振り返る。

敗戦色ただよう状況下で、生き抜くために戦う倉本艦長を演じたのは玉木宏。乗組員たちを励まし、機知に富んだ作戦で敵に立ち向かう理想のリーダー像を見事に体現している。

「倉本艦長を演じる上で大事にしていたのは『もったいない』という言葉。『お国のために〜』という状況の中で、命や食事に対し、彼はサラリと『もったいない』と言ってしまう。それがすごく新鮮に思えたし、大事に演じれば今までにない戦争映画になると思って演じていました」

そう振り返った彼は、撮影前に広島の呉や江田島の海上自衛隊施設に行き、現役の潜水艦長や戦争当時の乗組員の話からヒントを得てキャラクター作りに生かしたのだとか。

本作の主な舞台となるのが、倉本艦長指揮する潜水艦イ-77。撮影は原寸大の潜水艦のセットで行われたのだそう。

「筒状の密閉された狭い空間で撮影するから、かなり圧迫感があるんですね。どんどん空気がなくなるので、ほとんど私語のない現場で、緊迫したリアルな空気に繋がっていました。それに台詞がないシーンも映り込んでしまうので、その間を芝居で繋ぐことが多かったんですね。どんどん(役に対する)動きがプロフェッショナルになっていったりもして、自然と団結力が生まれるような撮影でした」とコメントした玉木は、改めて空気のありがたみを痛感したのだとか。

倉本艦長を筆頭に、攻防戦を繰り広げる米軍駆逐艦のリーダーや、倉本の親友でイ-81のエリート艦長(堂珍嘉邦)など「様々なタイプのリーダーが登場するのも見どころ」という福井は「潜水艦は当時の彼らにとって、ある意味職場だったと思うんです。そんな風に見れば、リーダーを識別する目を養うこともできるし、部下のモチベーションをあげるための参考になるかもしれない。プロフェッショナルな姿に共感を覚えて勇気づけられるのもいい。幅広い世代に楽しんでいただける作品になっている」とPRする。

見えない敵と繰り広げられる頭脳戦のスリリングな駆け引きに加え、生き抜こうとする男たちの熱いメッセージが詰まった1作。ぜひ映画館で観てほしい。【MovieWalker/大西愛】

キーワード

関連記事

このニュースで紹介された映画

[PR] おすすめ情報