エレファントカシマシ宮本浩次ロングインタビュー[1/9]

初回盤(DVD付)はライブ映像が8曲も!
  • 初回盤(DVD付)はライブ映像が8曲も!

デビュー20年のエレファントカシマシが、昨年秋からヒットを飛ばしている。レコード会社を移籍して実に3年ぶりにリリースしたシングル第1弾「俺たちの明日」は、発売後10か月経ったいまでもテレビCMでバンバン流れ、続いて1月に出されたアルバム『STARTING OVER』は従来のファンだけでなく新規リスナーを大量に獲得した。前後して立て続けにシングル「笑顔の未来へ」「桜の花、舞い上がる道を」を発売し、単独コンサートだけでなく夏フェスにも精力的に出演。

10/1(水)には新曲「新しい季節へキミと」をリリースする。

昨秋からハイペースで放ち続けられるシングル群は、タイトルから見て取れるように、従来の“硬派なロックバンド”のイメージと異なる前向きでポップな曲ばかり。かつて「豚に真珠だ貴様らに 聞かせる歌などなくなった」(「男は行く」(90年))と歌い、同時に「今宵の月のように」など名曲を生み出し続けてきた、作詞作曲を手がけるボーカルの宮本浩次は、紆余曲折を経ていまなにを思い、世に歌を届けるのかを聞いた。

―昨年11月の「俺たちの明日」のリリースから、エレファントカシマシの歌が世の中にすごく届いている感じがします。6月の、毎年恒例の日比谷野外音楽堂のライブでも、また大阪城野外音楽堂でも、お客さんが新しい曲で本当に盛り上がっていましたし、

「うん、あぁそうでしたねぇーー」

―実はこれまでも、例えば94年の『東京の空』が出た時とか、96年の「悲しみの果て/四月の風」や『ココロに花を』、『明日に向かって走れ−月夜の歌−』(97年)の時も、いままでよりも届いているな、世の中に伝わっているなという実感はあったんですけれども、今回のアルバムと「桜の花、舞い上がる道を」までのシングル3発は、ものすごく届いている感じがした。「より届くように」というのはおそらく宮本さんがずっと考えてらしたことで、それがエレファントカシマシの歴史でもあると思うのですが、このたび、“すごく届いている”という実感が、おありになりますか、ということからまずお聞きしたいんですけれども。

「あぁ……。あのー、野音(日比谷野外音楽堂)はもう19年続けてやっていて、大阪も去年、ことしとやったんですが、お客さんが、確かに、今回とっても盛り上がって……。新しい人たちが、『すごいキャリアのあるバンドだけど、なんかまたやってくれるんじゃないか』という“期待感”を持って見に来てくれてるのかなっていう感じがしました。『俺たちの明日』以降の流れの中で、おもしろいことがまた始まるんじゃないかっていう。でもまあそんな、『ダーッ!』と一気にっていうモンではないような気もするんですね。ええ。ただ明らかに、曲が、おっしゃるとおり、『届き始めてる』っていうかその、ゆっくりですよ、ゆっくりとですが、届き始めてる感じはいたします。実際、『ロックインジャパン』の場合も(8月の『ROCK IN JAPAN FES.2008』で同時間帯にステージが重なり話題になった)Perfumeの方が明らかに人気があったわけですが、まあ、あそこまでの社会現象のような人たちと比較されて、シャレになるぐらい、ある種笑いをとれるぐらいの“勢い”みたいなものが、なにかこのベテランにあって…。そういう新しい“光”をね、みんなが、感じてくれているような気はいたします。それもね、先ほど『デビュー当時から』とおっしゃってくだすったけど、そのころにはなかった野太さを感じるといいますか、歴史のあるバンドなんだけれどもポップミュージックをしっかり求道してきて、それが現実として、地に足のついた捉えられ方をしてるなっていう実感がある。で、それはたぶん、『俺たちの明日』っていう曲と、その次の『笑顔の未来へ』、それから『STARTING OVER』ってアルバムが持ってた“流れ”みたいなものが、僕らの歴史の長さとあいまって、現代の音楽シーンにおいて“稀有”まではいかないけれども、『誠実さと力強さを兼ね備えた人たちだ』という捉えられ方をしたからで…。そういう、力強い支持、期待感を感じて、身が引き締まる思いですよねホントに」

【東京ウォーカー/滝本志野】

<第2回へ続く>

「新しい季節へキミと」
■初回盤(DVD付): UMCK-9238 1,800 (税込)
■通常盤:UMCK-5219 1,100 (税込)

<CD収録内容>
1.新しい季節へキミと 
2.It’s my life
3.新しい季節へキミと (instrumental) 
4.It’s my life (instrumental)

<初回特典DVD> 全8曲収録
2008.6.28に行われた日比谷野音でのライブから抜粋した貴重なパフォーマンスを8曲収録!「パワー・イン・ザ・ワールド」「孤独な旅人」「今をかきならせ」「友達がいるのさ」「笑顔の未来へ」「 FLYER」「俺たちの明日」「今宵の月のように」

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