エレファントカシマシ宮本浩次ロングインタビュー[4/9]

「ストレートに歌うことを心掛けている」
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<第3回より続く>〜10/1(水)新曲「新しい季節へキミと」発売〜

―なるほど、光はずっと歌っていた。それでも、「俺たちの明日」以降、なんだか本当に開かれた感じ、前向きな感じがします。で、前向きソングみたいなものは世の中にたくさんあるけれど、それらと絶対に混じらないという自信があってやっているのだろうと思ったんですけども。同じ前向きソングを歌っても、他とは違うんだという、エレカシの「核心」ってなんだといまお思いですか。

「うーーーーーん。まあでもまた、探すんだろうなとは思いますよ。ただ、いまは、なにしろ僕は『STARTING OVER』っていうアルバムの中で、一つの大きな結論みたいなものを出したんです。『桜〜』も今回の曲も、そこから派生している。なにかといいますと、さあ行こうぜ!頑張ろうぜ!って青春みたいに言ってるばかりなわけじゃなく、これは『桜〜』のプロモーションで盛んに言ったことなんですけど、春になると咲いて秋になると枯れちゃうんだけど、でもまた咲く。つまり、いまは枯れているけど、内側は燃えてる炎なんだ。いつでも、燃えてなくても燃えてるんだっていうことを歌ってるんです。生きていれば、“憂いの季節”もあったり、『桜の花、舞い上がる道を お前と歩いて行く』って言ってる人でも、<光は感じてんだけどウーン…>って思う時期もある。今回の曲はそういった部分が、非常に明快に出ていると僕は思っていて、そういう思いで歌ってるわけです。日々、光は感じてるんだけど、その光はなんなんだろう…という思い。歌詞で言えば『俺しか知らない明日へ今すぐ飛んでいけるはず』<なんだけれども、ましかしどうなんだろう…>みたいな。そんで、まだ『答え』じゃないんですけど、僕は現段階では、歌を誠実にまっすぐに人に届けようとすれば、ストレートに僕が僕の歌を歌えば、非常に、実は、伝わっていってくれる、伝わるものなんだって確信できている。ですから、“ストレートに歌う”ということに、すごくそういう思いを込めたわけですね。はい」

―ストレートに歌う、というのは、歌唱の方法ですか、それとも歌詞ですか。

「歌詞もそうだし、歌唱の方法もそうだし、あと“声”ですね自分の。ストレートに歌うっていうことの、処理の話になると…まあいろいろあってねぇ〜! 非常に難しい問題もあるんですが、歌声っていうのは、生々しさっていうか、波動みたいなものを持ってます。で、まっすぐさみたいなものっていうのは僕の、私の、歌には、やっぱこう、ちょっと、ある…っていうか出ちゃうんだよねぇ! やっぱりさあ、オリンピックもそうだし、なんでもそうなんですけど、その場だけ集中しようとしてもなかなか難しくてさ、歌を一生懸命やっていくっていう精神、思いみたいなものってのはちゃんと歌にのり移ってて、歌詞にものり移ってて、それが人の心を打つといいますか…。ま、いろんな捉え方があるから難しいんだけども、だから人は音楽に、“声”や“歌詞”に、大きなものを感じるのかなって。自分たちが生きてるうえでの、なにか大きなものを。で、いまは、そういうものをちゃんとストレートに出せば、伝わるんだと思えているんですね。もちろん、僕らが表現したことに対してみんなはまたライブやなにかでいろいろ言うわけですが、でも、とにかくまず、“ストレートに歌う”っていうことを心掛けてるんですけど、はい」

【東京ウォーカー/滝本志野】

<第5回へ続く>

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