しげの秀一、「頭文字D」の次回作はラリー編?

峠を舞台に走り屋たちが繰り広げる熱いバトルと人間模様を描いた人気コミック「頭文字D」。その新劇場版最新作にしてシリーズ完結編となる『新劇場版「頭文字D」Legend3-夢現-』が2月6日(土)に公開となる。映像化される毎に進化を遂げる自作をどう見ているのか、メディアにはあまり登場しない原作者・しげの秀一の貴重な声をお届けする。

自身も愛車で峠を攻めるのが好きだという
  • 自身も愛車で峠を攻めるのが好きだという

走り屋として覚醒していく主人公・藤原拓海とライバルとのバトルが見どころの本作。主人公たちのモデルとなった人物はいるのだろうか?「『頭文字D』のキャラクターは自分の頭の中で作りあげた架空の人物です。自分も峠を走るのが好きだったので、妄想の世界で究極的に速さを追求したのが拓海です。一方、ライバルの高橋涼介は頭がよくて、自分の感情に流されずに物事を論理的に進められる、自分と一番違う人物。自分の理想を違う形で具現化させたのが2人なんです」。

主人公・拓海とは対極の人物として描かれた高橋涼介
  • 主人公・拓海とは対極の人物として描かれた高橋涼介

そんな個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる公道バトル。今回の新劇場版シリーズではバトルシーンをメインに物語が進むが、その映像には原作者も大満足。「これまでに映像化された『頭文字D』シリーズで最高の走行シーンになっていますね。拓海と涼介をはじめとした人間関係は走行シーンを盛り上げるための下地作りであり、走行シーンに人間関係が集約していると思います」と、峠でのバトルを通して築かれる人間関係こそが本作の醍醐味だと語る。

【写真を見る】峠でのバトルを通して築かれる人間関係こそが本作の醍醐味だと語る
  • 【写真を見る】峠でのバトルを通して築かれる人間関係こそが本作の醍醐味だと語る

漫画や小説の映画化の際には原作者の意向に沿わない形になるケースもあり、最近は『ドラゴンボール』の鳥山明など原作者自ら製作総指揮として作品に携わる事もあるが、その点についてはどう考えているのだろう。「映像化されるのはファンに支持されてのものだから大歓迎です。いつも作品へのスタッフの愛を感じていたから、任せてもいいなって思いました」。そう語る一方、自身が恥ずかしく感じる部分もあるのだとか。「原作者だからって、自分の名前が最初のほうに出てくるのはいいのかな?って。最後のほうでいいのに…(笑)」と恐縮しているそう。

18年続いた連載を終え、ホッとしているという原作者・しげの秀一
  • 18年続いた連載を終え、ホッとしているという原作者・しげの秀一

2013年に「頭文字D」の18年間続いた連載を終え、現在は女子野球をテーマにした「セーラーエース」を執筆中。「カクカクしたものばかり描いていた反動なのかな? 女性キャラがすごく描きたくなってね」とは言うものの、実は秘かに次回作への構想も。「『頭文字D』の連載が始まった頃から、公道編とラリー編で考えていたんです。これからも漫画を描き続けたいし、『頭文字D2』をやるとしたら、ラリーを題材にしたいです」。拓海か、また別のキャラクターになるのか? しげの秀一ならではの新作の登場に期待したい。【取材・文/トライワークス】

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