エレファントカシマシ宮本浩次ロングインタビュー[最終回]

「わりと楽観的にものを見がちなところはありますけれども」
  • 「わりと楽観的にものを見がちなところはありますけれども」

<第8回より続く>〜10/1(水)新曲「新しい季節へキミと」発売〜

―最後に、エレカシの曲を新しく聞くようになった人たち、例えば30歳前後の世代に、何か感じることってないですか。もっと誠実であれ、何も纏わず裸になれと、私などは思ってしまうのですが。

「うーーーん、いや、でもすーごい一生懸命だと思うんだよなぁ俺。30前後でいえばですよ、例えばプロデューサーの蔦谷さんとか、一緒にやってるギターの昼海(幹音)さんってちょうど31ぐらいなんですよ。2人とも非常に真剣ですしね、非常に古典的っていいますか。たぶん、これはちょっとのんきなのかもしれませんが、いずれ僕が60歳、70歳になるに従って距離感みたいなものはできてしまうのかもしれませんがですよ、非常にまっすぐになにかをやる人や、光を求める若い人はたくさんいて、僕もそうで、そういう本質的なことって、年齢によってあんまり変わんない気がします。しますでございます私なんかは。わりと楽観的にいろいろなものを見がちなところはありますけれども」

―ご自身が。

「はい、そうです、人に対しても、若い人に対しても」

―例えば、世の中、日本だったり東京だったりを見ていて、暮らしていて、「いやだなぁ」と思うことも、あんまりないですか。

「うーん、変な話なんですけど、だいたい若い人の方が傷つくのが嫌なモンですから、道でぶつかった時にこう、ちょっとペコッてしたりするのってのは若い人です。で、むしろおじさんたちのほうが、厚顔無恥っていうか、面の皮が厚いっていいますか、おっかない人が逆に多いような気がいたしますね。自分の若い時もそうでした。傷つきたくないから、人と接する時に臆病になることが多かったような気がいたします。だから非常に礼儀正しい。そのぶん悪い意味ではない軽みもあわせもっていて、心の変化もグラデーションが速いですけど、はい」

―なるほど。

「まあ、僕が身近で接するのは、ミュージシャンの仲間ぐらいで、あとはコンサートのお客さんですけど、みんなの顔や目なんか見てますと、非常にキラキラしています。そういうお客さんに向けて、非常にオーソドックスに、ストレートに歌って、みんながキラキラした表情を返してくれると、人に対する信頼みたいなものが生まれます。あるいは、そういうことを繰り返し立証していくことで、またみんなを説得していくことも全然可能でございますし。なんかその、『意外にわかってくれるモン』じゃないでしょうか。はい。ストレートに。ええ」

【東京ウォーカー/滝本志野】

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