映画

神木隆之介のタフさに門脇麦が驚愕!刺激し合った初共演

MovieWalker 2016年4月16日 7時25分 配信

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若手実力派の筆頭である神木隆之介と門脇麦が、劇団イキウメの舞台を映画化する『太陽』(4月23日公開)で初共演を果たした。SFでありながら、「生きる」とはどういうことかを抉り出す人間ドラマとして完成した本作。「新しいものを作っているという感覚のある現場でした」(神木)という濃密な撮影で、2人が得た刺激とは?

舞台は近未来。健康な肉体と知能を持つ一方、光に弱く夜に活動する新人類“ノクス”と彼らに虐げられる旧人類“キュリオ”の関わりが生む騒動を描く本作。脚本を読んだ感想を、神木はこう語る。「本当に難しかったです。1、2回読んだだけではわからなかったですし、途中でこれは全部を理解しようとするものではないんだなと思いました」

そこで彼は「役作りを優先して脚本を読もう」と決心。演じる役柄であるキュリオの青年・鉄彦を見つめた。「鉄彦はこの作品の中で唯一希望を見つめていて、そこに突き進んでいるすごく純粋なキャラクター。なのであえて何も考えず、『俺は変わりたいんだ、この状況を変えたいんだ』とがむしゃらにもがこうと思いました。わからないことはわからなくていい。鉄彦としてぶつかっていこうという思いで、必死に鉄彦を分析しました」

ノクスへの反感を糧に生きる、キュリオの女性・結役を演じる門脇はもともと舞台版を観劇していたそう。「舞台を観たときに、SFだからこそ、より香ってくる人間の性のようなものを感じて。まるで人間観察記のような印象を受けて、斬新な設定に引き込まれました。余白の残し方や想像をかき立てる作りも、舞台向きの作品なので、どうやって映像化するんだろうとものすごく好奇心が湧きました」

今回が初共演となった2人。お互いの印象はいかがなものだっただろう。神木が「本当にすごい役者さんです!門脇さんはそこに立っているだけで、そのすべてに意味があるのではないかと思わせてくれる空気感を持った女優さん」と興奮気味に語ると、門脇は「思わせぶりだから(笑)」と大照れ。さらに神木は「結として瞳の奥に闇を持っているというか。モヤモヤとした不確かなものがある佇まいができる、すごい方。カットがかかると普段の門脇さんに戻るのですが、ものすごく優しい人なんです」と絶賛だ。

門脇は「恥ずかしい」とにっこり。神木との共演の感想を聞いてみると、「本当にプロフェッショナルな方です」とこちらも賛辞を惜しまない。「芝居が始まった時の集中力がいつも凄まじくて。志の高さを常に感じさせる方で、そしてものすごくタフです。一度、神木さんが足の爪を割ってしまった時があって、ものすごく痛そうで。でも神木さんは笑顔で『大丈夫です!』というんです。絶対に大丈夫じゃなかったと思います!さらりとしているけれど、本当に馬力のある方です」

長回しでの撮影も多く、とりわけ、古川雄輝演じる森繁、村上淳演じる克哉、そして大勢の村人が訪れて大混乱となるシーンは、現場の熱量を感じさせる圧巻のシーンとなった。神木は「スタッフ、キャストの魂の集大成のシーン」と胸を張る。「リハーサルも本番も何回もやりました。やっとOKが出た時は、みんなで拍手しましたね。それくらいやりきった思いがあります。そしてあのシーンで、やるせない思いを表現するのが門脇さんで。もみくちゃにされて、最後にどういう表情をするんだろうと思っていたんです。そうしたら、門脇さんは壁によれよれと当りながら外に出て行って。抱えきれないものを抱えてしまったという表現をされて、『門脇さん、すごいです!』と思いました」

門脇は「あのシーンは限界に近くて。カットがかかるたびにゼエゼエしていました」と渾身のシーンを振り返る。「今回の現場は各部所、若いスタッフの方が多くて。声を荒げるような熱さではなく、静かだけれど『新しいものを作るぞ』という熱気がすごく漂っている現場でした。入江監督や撮影の近藤(龍人)さんをはじめ、最後までワンカットにこだわった執念のシーンでもあります」

すると神木も「新しいものを作っている感覚もあって。こだわれる作品だからこそ、とことんこだわってやろうとみんなが思っていたような気がします」と充実感をにじませる。「寒くて大変だった」と壮絶な日々だったが、刺激的な現場を走り抜けた2人はまさに“同志”といった清々しい笑顔を見せていた。【取材・文/成田おり枝】

太陽

2016年4月23日(土) 公開

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