FCバルセロナが“福岡”にスクールを開いた理由って?

スクールコーチを務める原拓也氏(左)と、FCバルセロナ・スクール部門トップのミケル・プッチ氏(右)
  • スクールコーチを務める原拓也氏(左)と、FCバルセロナ・スクール部門トップのミケル・プッチ氏(右)

スペインサッカーの名門FCバルセロナが、福岡に日本初となるサッカースクール「FCB Escola FUKUOKA(FCBエスコラ・フクオカ)」を9月に開校する。Escola(エスコラ)とは、バルセロナの地域言語・カタルーニャ語で「学校」を意味する。

FCバルセロナのサッカースクールは、純粋な「プロ予備軍」とされる下部組織とは違い、チームで戦い試合に勝つことを目的とした組織ではない。つまりスクール単位でのチーム登録は行わず、各種大会などへのエントリーも一切なし。「スクールでしっかりサッカーを学び、それを各々が所属するチームに還元すること」が大きな目標としている。

福岡県営春日公園球技場を拠点に行われるこのスクールは、幼稚園・保育園年長〜小学6年生までを対象に週2回の練習が予定されている。コーチ陣は、FCバルセロナのスクール部門所属のスペイン人コーチ、イバン・ポランコ氏と村松尚登氏、地元福岡で育ち、Jリーグでも活躍した原拓也氏の3名体制で運営される。

これまでに、スペイン国外ではメキシコに8校、エジプトに2校、ドバイとクウェート、香港に1校ずつ開校されている。東アジアでは香港に次ぎ2番目、世界では14番目のオフィシャルスクールに選ばれたのが福岡だ。では、なぜ福岡なのか。その理由を事務局関係者に尋ねた。

「将来芝のグラウンドでプレーする選手を育てるならば、芝のグラウンドでの練習が望ましいはず。現地のエスコラも人工芝のピッチを使ってトレーニングしています。バルサのサッカーを習慣化させるには、日常的に芝のピッチで繰り返し練習を行う必要があり、そのためには学校が終わってからでも充実したトレーニングができるナイター設備も必要だ、というFCバルセロナの意見がありました。彼らが求める条件にマッチし、地域の協力も得られる場所が、福岡でした」

開校準備に合わせて、FCバルセロナのスクール部門のトップに立つミケル・プッチ氏も来日。PRのため福岡にやってきたプイグ氏本人にインタビューを敢行した。

―“エスコラ”の最大の目標は何でしょう?

「まず、クラブとしては、バルサという『ブランド』を世界に広めることだね。そして、福岡を舞台に日本サッカーのレベルの底上げのサポートをすること、そして最終的には、優れた才能をバルセロナに持ち込みたいと考えている。現場のスタッフは常に世界中で目を光らせているんだ。でもこれはあくまで目標としているだけ。そこに至るまでには、まず、スクールの子供たち一人ひとりが、バルサのサッカーを楽しみながら学ばなければならない。それが何より重要だと思っているよ」

―福岡でのスクール開校にあたり、意気込みを聞かせてください。

「4年前に世界中にスクールを作るプロジェクトを始動し、メキシコ、中東、香港とフィールドを広げてきました。そうやって時を経て、ようやく日本に辿り着いた。福岡という街にはバルサのサッカーを体現するのに最適の環境がある。また、関係者をはじめ、地域ぐるみで協力してくれるその姿勢にとても感銘というか、僕らも『刺激』を受けたよ」

―入学を希望する子供たちも、その親御さんたちも、バルサのサッカーに触れられるという期待とある種の「不安」があると思います。彼らにメッセージをどうぞ。

「そうだな、まず不安に思うことは一切ありません。コーチ陣は(国籍は違えど)子供たちに最高のサッカーを教えますし、子供たちも心から楽しんでサッカーを学ぶことができます。そして、FCバルセロナのサッカーは、選手としてだけでなく、人間として成長できるプログラムです。もし、僕が福岡に住んでいたら、息子を必ずスクールに通わせると思うよ(笑)」

9月の開校に向けて、「準備はバッチリ。あとは子供たちを待つだけ」とプッチ氏は語る。スタッフの合言葉はただひとつ。「バルサの10番を日本から」―スペイン、いやヨーロッパの名門のサッカーイズムの到来で、福岡を中心に日本のサッカー熱が、また急上昇しそうだ。

【福岡ウォーカー/山田晃裕】

<FCB Escola福岡説明会>
■会場
FCB Escola FUKUOKA事務局(福岡市中央区今泉1-13-29福泉ビル別館2F)
■日程
7/18(土)、7/19(日)、7/25(土)、7/26(日)
予備日:8/8(土)、8/9(日)
■開始時間(各日程共通)
1回目 受付10:30〜 開始11:00〜(終了予定12:00)
2回目 受付14:30〜 開始15:00〜(終了予定16:00)
3回目 受付17:30〜 開始18:00〜(終了予定19:00)

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