2000人が大行列! 日比谷公園で10円カレーチャリティ

日比谷松本楼本店
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日比谷公園の秋の風物詩、日比谷松本楼本店(東京都千代田区)の「10円カレーチャリティ」が9/25に行われた。36回目となる今回も2000人が行列する盛況ぶり(カレーの用意が2000人前なので、それ以上は並べない)。店に入るまでに約3時間ほどかかる状況にも関わらず、不満そうな顔はほとんどなかった。

行列している人に話を聞くと、「ことしで6回目です」「娘に誘われて、去年から参加」「夫婦で十数年前から来ています」など、常連が多い。慣れたもので日傘や帽子、文庫本、折りたたみイス、座布団などを持参する用意周到な人もあちこちで見かけた。

逆に、開始時間の11:00すぎにやって来た、ことし初参加の親子連れ。「日比谷公園に着いたらすでに2000人が並んでいて、整理券がもらえなかった」と少し残念そうに行列を眺めていたのが印象的だった。

人々をひきつけてやまない「10円カレー」は、通常日比谷松本楼で「ハイカラビーフカレー(760円)」として提供されている人気商品。チャリティイベントでは、松本楼の入り口に設置された募金箱に“10円以上”を投入。そのすべてが寄付金となる。味わいはどこか懐かしく、とろとろにとけたビーフはスプーンで崩れる柔らかさで、本当にうまい。コックが1週間前からルーの仕込みに入ったというから、松本楼にとっても年に一度の大きなお祭りなのだろう。1・2階合わせて約350席が今日のために一般開放された。テーブルで多くの人が同じカレーライスを食べる光景。記者は修学旅行を思い出し、うきうきした気分になった。

また、先着1500名には企業からの協賛商品として「さくらんぼ味のカルピス(3倍濃縮・500ミリリットルパック)」や「UCC缶コーヒー」、甲州市から「ぶどう1房」が配られた。参加者にはたまらないおみやげになったようだ。

日比谷松本楼専務取締役の総務部長・関口慶雄氏によると、こういった協賛協力も約25年前から続いているという。ふだんの取引があまり多くない企業から届くというから、チャリティの企画に賛同してのことだろう。政権も時代も人々の心も猛スピードで変わっていくいま、31年間ずっと「10円カレーチャリティ」を続けるひとつの飲食店の心意気とカレーのおいしさに感服、満腹。【東京ウォーカー/高柳舞】

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